組織運営」カテゴリーアーカイブ

《経営課題調査》

日本能率協会の『企業経営課題に関する調査』からです。

企業経営課題の上位
➊収益性の向上 40.8%  前回45.1%
➋人材の強化(採用・育成・多様化への対応) 37.7%  前回31.8%
➌売上・シェア拡大 35.2%  前回30.8%

組織・人事課題
➊管理職層のマネジメント能力向上 34.2%  前回32.9%
➋人事制度の見直し・定着  33.8%  前回29.5%
➌次世代経営層の発掘・育成  33.3%  前回28.4%
➍組織風土改革・意識改革  33.3%  前回32.3%

人財の安定的な採用・定着・育成は最優先の経営課題です。そして少子高齢化の時代です。外国人労働者、高齢者の活用も含めて人事管理が難しくなっていると感じます。

《キャリアパス》

 キャリアパスという言葉を聞いた言葉ありますか。入社してから、その企業で歩んでいくキャリアの道ということになるわけですが、最近とても重要なことだと考えています。

 組織活動では、社員が生き生きとモチベーションを高く維持しながら業務に臨むことは大切なことです。その為に色々な刺激を与えてモチベーションを維持しようとしていますが、中々うまく機能しません。特に従来型の外発的な動機付け(報酬・表彰・褒章等)
の手法だけでは一部の効果しか期待できません。

 そのような環境下で、キャリアパスとかキャリアデザインといった方法でモチベーションをアップさせることが期待されています。各ステップごとに職務要件・職能要件を明確にし、同時に役割と期待も明示します。そして、キャリアパス要件を上司と部下が共有しながら業務を進めていきます。職務・職能上の課題が明確になり、期待していること・期待されていることがハッキリすることは働きがいにつながります。【成 長】という言葉をキーワードにしてキャリアパス制度を上手に使ってみたいものです。

《返報性の法則》

 人から何か頂いたり、何かしてもらったときに、お返しをしたくなる心理状態を『返報性の法則』といいます。

 心理学者デニス・リーガンによって行われた『返報性』の実験を紹介します。

 美術鑑賞という名目の実験で参加者が集められて美術鑑賞はスタートしました。被験者とリーガン博士の助手であるジョーと二人での鑑賞です。何組かの実験を被験者だけをかえて行いました。ただし、一つだけ違いがありました。美術鑑賞の途中に休憩があります。その休憩の合間にジョーがコカ・コーラを買ってきて『君の分も買ってきたよ』と、手渡しするケースと、何もしないケースの違いです。それ以外ジョーは全く同じように振舞いました。

 さて、美術鑑賞が終わった後で、ジョーは被験者に対して、新車が当たるくじ付きチケットを一枚25セントで売っているけど、最も多くチケットを売れば、50ドルの賞金がもらえるので、何枚でもいいので協力してほしい、とお願いをしました。

 この実験の主要なテーマは、2つの条件下で、被験者がジョーから買ったチケットの枚数でした。もちろん、ジョーが事前にコカ・コーラという恩恵を与えていた被験者の方が多くのチケットを買ってくれたことは言うまでもありません。

 返報性の法則がどのように働くかを示す簡単な例ですが、このルールが持つ重要な特徴もあらわしています。注意したいことは、この法則は、人に対するマイナスの態度にも作用することです。相手に不愛想な態度をとられたら、自分も不愛想な態度をとったりしてしまいます。

 ギブ&テイクというよりも、ギブ&ギブという心がけが大切なのかもしれません。 

《就職先の注目数字》

 新卒学生に注目してほしい“3つの数値”

【営業利益率】
 企業の『本業のもうけ』を表しているのが“営業利益率”です。売上高から、売上原価・人件費や一般管理費を引いた金額を売上高で除したもので、計算式は『営業利益÷売上高×100』になります。数字が高い方が望ましいですが、業態によっても差が出ますから同業他社との比較が大切だと思います。

【自己資本比率】
 自己資本は、株主からの出資や過去の利益を内部留保した金額で、返済する必要のないお金です。“会社の安定性”や“財務の健全性”を示す指標です。計算式は『純資産額÷総資本×100』になります。

【年 収】
 『会社四季報』などの情報誌には平均年収が記載されています。ただ、総合職・専門職・限定社員・役職等の違いによって給与格差が生じていますので注意が必要です。それから、初任給だけを判断基準にすることも注意しなければいけません。初任給が高くても入社後の昇給金額が高いとは限りません。もし、成績別モデル賃金を確認できれば将来の年収も予測できます。

 他にも、有給休暇取得率・離職率・平均勤続年数等も参考にしたいものです。

《職場のハラスメント》

 労務行政研究所の『職場のハラスメント言動に関する調査』よると、上位は次のような言動になっています。

 36.2% 相手が嫌がるような皮肉や冗談を言う
 35.5% 陰口を言ったり、悪い噂を広めたりする
 34.7% 問いかけておきながら答えを否定してたり、『好きにやっていい』と言いながら細かく管理や指示をしたりするなど矛盾した言動をする。
 34.5% 特定のメンバーの前で、あからさまにため息をつく、舌打ちをするなど、不機嫌さを示す。
 34.5% 自分の思いや経験のみに基づいて、充分な説明をせずに相手を動かそうとする。
 33.5% 相手のあら探しや、細かいところばかりを必要以上に責める。
 33.3% 一方的に発言、主張し、相手の言い分を一切聞かない。
 33.3% 相手の失敗や間違いを相手だけのせいにして責める。
 32.2% 他の人か見ている前で、誰かを怒鳴りつけたりする。
 32.2% できなかったことに対して、無理に理由や説明を求めるなど、相手を理論的に追い詰める。
 32.0% 普段以上に声を荒げて、感情的に相手を責めたり怒ったりする。

 言葉は無意識に使っていることが多いと思いますが、言葉に意識を向けて意図的に使ってみたいものです。
 

 

《それはお客様のためですか!》

 “お客様第一主義”が、企業経営に導入されて随分時間が経過しました。そもそもは、“CS”(お客様満足)の考え方から“お客様第一主義”が経営の重要なコンセプトになりました。最近では、トランプ大統領が【アメリカファースト】を口にしています。

 弊社には、医療・福祉法人のお客様が多いのですが、お客様第一主義が未だ徹底されていない感じがします。
 “医者が介護の邪魔をする”・・・矢嶋嶺 著の本の一部を紹介します。
 最近、老人ホームやデイサービスの老人たちが、歯のない顎で煮干しを噛んで歯ぐきから血を流したりしている。骨粗しょう症を心配して『カルシウム』を取っているのである。かと思えば、ほうれん草のお浸しに酢をかけてまずそうに食べている。
 私は、ときどきおばあさんたちをからかう。『おばあさん、酢のかかった酸っぱいほうれん草、うまいかい』と聞くと『うまいと言えばうまいが、本当はうまくないよ』という。作ってもらっているから、自分の希望は言えないのだ。

※2007年に出版された本です。現在は利用者の目線で色々と改善されていると思いますが、私が大切だと考えていることは【それは、ご利用者のためですか!】という組織風土を定着することです。出来れば、経営理念や行動規範レベルに落し込むことが出来れば望ましいと思います。くれぐれも“介護者側の都合で行動が決定される”ことがないように期待いします

《整理・整頓から》

 日頃から、整理・整頓・清掃については大変に大切なことだと考えています。

 ある会社の整理整頓に関する内容についてご案内してみます。

 『毎日、業務終了後にホワイトボートをきれいに拭く』『毎朝、全員の机を拭く』『帰社の際は、机の上には何も残さない』『毎朝、全員にお茶を淹れる』等々色々ありますが、例えば、『毎朝、全員にお茶を淹れる』という行為が、若い女性社員がやることと思っているとしたら、考え方を改める必要があるかもしれません。

 とある支店では、次のように話をしています。

『うちでは、毎朝副支店長がお茶を淹れています。役職を問わず、各人が決めた日課をしています。奉仕活動をするようになって、働いていて気持ちがいい。そして、社内の雰囲気がとても明るくなったのが不思議です。』

 毎朝、支店長が全員の机を拭き副支店長が全員のお茶を淹れている会社。なんだか、つつましくていい感じです。

 リーダーみずから率先垂範して社内の美化や雑務に係わるような雰囲気って大切なことなのでしょうね!

《コミュニケーションの比喩》

 コミュニケーションの目的を、一つは【自分自身を知ること】もう一つは【自分の想いを伝えること】の二つに絞って考えてみましょう。

 一つ目の【自分自身を知ること】の有効な考え方に“ジョハリの窓”があります。ご存知の方も多いと思いますが、少しだけ説明しますと、ジョハリの窓では私たちを四つの窓に区分けしています。➊開かれた窓・・・自分も他人も知っている部分 ➋盲目の窓・・・他人は知っているが自分は気づいてない部分 ➌隠された窓・・・他人に隠している部分 ➍暗い窓・・・自分も他人も未知の窓になります。

 そこで注目したい部分は、➋の盲目の窓です。自分では気づいていない部分を拡げたいわけですが、そのために有効なのが“他人からのフィードバック”に意識を向けてみることです。まるで、他人という鏡に映る自分を見るようにです。他人は、言葉や態度で実に多くのメッセージを送ってきています。今まで見過ごしていたメッセージに少し注意してみてください。新しい自分を発見できるかもしれません。

 次に、相手に想いを伝えたいときに有効なのが、【比 喩】です。なにか、相手がイメージしやすいものに喩えて表現するのです。
『まるで竹を割ったような性格』 『コスモスのような人』等々たくさんあると思います。上手に比喩を使うことで伝えたい想いを強調したり、共感を得たりすることができます。

 自分なりに試してみてくだざい。 
 

《定年後も働きたい・64%》

  日本生命保険は、保険契約者を対象に定年退職後について尋ねたところ、仕事をしたいと回答した人が64%だったと発表した。生活費や医療費の不安から、収入を確保したい人が多かった。21日の敬老の日を前に、インターネットで8月にアンケートを実施し7543人が回答した。
 内訳は【現在の仕事を続けたい】・・・38.7% 【別の仕事をしい】・・・25.3%だった。年齢が高くなるほど現在の仕事の継続を希望した。

 最近読んだ“コロナ後の世界”に次のような内容がありましたので、ご紹介します。

 高齢者が働き続けることで、組織やそこに所属する人々が恩恵を受けることも多々あります。長年積み上げてきた経験やスキルを持つ人が近くで働けば、若者にとって良い刺激になるのです。ある研究では、年齢構成が偏っている組織よりも、ばらけている組織のほうがチームの仕事が上手くいくことが分かっています。異なる年齢の人間が一緒に仕事をすることで、お互いに触発され、有益で生産的な結果が生まれます。多様性が、イノベーションを生む土壌となるのです。

 生涯現役の気持ちで頑張りたいものですね。

 

《対話・会議》

 森信三・・・・修身 教授録より

 普通に対話というものは、必ず二人で話す場合をいうのであって、数人以上で話す場合、普通には座談会という言葉が使われているようです。そこでまず対話の際の心得ですが、それには、なるべく相手の人に話さすようにする。さらに進んで相手の話を聞こうとする態度が、対話の心がけの根本と言ってよいでしょう。

 つまり、なるべく聞き役にまわるということです。もちろん、全然喋らないというのも面白くありませんが、しかし自分は主として聞き役に回って、相手に何ら不快の感じをさせないというのが、対話としては上乗なるものでしょう。

 ところが、普通には、どうしてもこちらが喋りすぎるのです。ですから、自分の方から先に口を切って喋るということは、極力控えめにするんです。そうして、なるべく聞き役に回るというのが、対話の心がけとしては、一番の根本と言ってよいでしょう。

 次に、数人ないし十数人が集まって話し合う、座談会の場合の心がけについても申しておきましょう。この場合にも、ただ今申したように、『自分はなるべく喋らないようにして、できるだけ聞き役に回る』という、根本の心がけに変わりはありませんが、もう一つ大事なことは、一座のうちで誰か一人が話していたら、他の人々はそれに耳を傾けて、他のところで、また一人が喋るというようなことをしないということです。

 つまり一座のうちで、一人の人が話しかけたら、もう他の人は、自分のそばにいる人を相手に、コソコソと話したりなどしないということです。そしてこの一事が守られるか否かによって、その地域の人々の教養というか、たしなみの程度は分かると思うのです。そこで当然のことながら、特に座談会などの際には、一人であまり何回か喋らないようにして、できるだけ全員が、最低一度は話す機会がもてるようにしたいものです。