業務案内

1.給与体系の改善事業(制度設計)

2.人事考課制度の提案(制度改善)

3.人材と組織の活性化事業(教育研修)

4.経営システム研究室が提供する経営計画の策定

5.行政書士業

 

『本間家の経営に学ぶ』~第4章 公的支援~

《おわりにあたって》

 酒田の本間家の経営手法から『組織の永続』について、何か学ぶことが出来ればとの思いからまとめてみた。

 宗家主義(おやかた制度)を基軸にして、問屋、金融、地主、本間船といった環境の変化に対応した事業展開は実に見事である。また大名貸しにあたっては返済計画まで提案し、融資が一時的な穴埋め資金ではなく回復するための生きた資金になるようにアドバイスをしている。結果がよければ相手も自分も共に良い共生の考え方である。

 私が特に印象に残った『金持ちケンカせず』の組織文化では、領主・奉行・小作人とは争うことなく、領主・奉行に対しては常に下手に出て従順な態度を貫き、小作人との関係でも200年間小作争議一つ起こらなかったという事実である。庄内地方各地に『肝煎』という小作人のまとめ役を置き、本文でも紹介したように三代光丘の遺品を贈与したりしている。近所に当時『肝煎』だった方の末裔が現在手広く農業経営を行っているが、本間家の小作人だったことが語り継がれているし、誇りに感じているようである。

 農地改革をきっかけに十代真子の時代に衰退していくことになるが、江戸時代には三井家・住友家と並ぶ富豪であったわけだから、生き残りをかけての事業戦略を策定出来なかったこと思うと残念である。

佐藤幸弘著 『本間家の経営に学ぶ』