《酒田の本間家➀》

 山形県酒田市に、1689年から昭和の時代まで繁栄した本間家があります。初代原光から十代真子まで三百年にわたって地主・金融・廻船等の事業を展開しました。
 
 初代原光は、問屋業で古着・染物・金物などを主にした関西の雑貨を仕入れて卸売りをしていました。庄内からはお米を関西に販売していたものと考えられます。そして、商売で利益が出でお金が残ると田地を買い求めていきました。享保9年の下り荷物値段付けとして、反物・薬・釜・古手・扇子・夜着・布団・綿・仏壇・筆墨・桐油・硫黄・白粉・氷砂糖・畳表・紙類などの品物の仕入値が細かく記載してあります。当時としては、百貨店のような働きをしていたのでしょう。

 初代原光は67歳で亡くなっていますが、子孫に次のような言葉を残しています。
『太平の世に生まれ安んじて家業を営み、父母妻子と生活する皆国君の賜りである。いやしくも資力に余裕があらば、分に応じ義を尊び、万分の一でも報じざるべからず、厚くこれを子孫に訓戒し、時に応じて其志を成さしむ』
 
 本間家では《質素・倹約》を末代まで家訓として大切にしています。

《目標設定と動機づけ》

 組織目標、個人目標を設定して業務に臨むといったことは日常に行われていることと思います。そこで、まずは目標管理の流れを確認してみましょう。

➀目標設定 会社目標⇒部門目標⇒課目標⇒チーム目標⇒個人目標
 留意したいことは目標の連鎖です。個人目標が達成されることでチーム目標が達成され、チーム目標が達成されることで課目標が達成され、課目標が達成されることで部門目標が達成されるといったように、下位の目標が達成されると同時に上位目標が達成されるといった仕組みが大切になります。従って上位を意識して上位目標の達成に貢献する目標を設定することになります。

➁管理 目標を設定した後は、プロセスに対してショートタイムで確認をすることになります。実行計画書通りうまく進んでいるのかどうか、トラブル等無いのか仮説検証のアプローチで進めていきます。

➂フィードバック プロセスや結果に対してのフィードバックはとても大切です。実行計画書に基づいて何らかの行動をするわけですから、その行動に対する反応が必ずあります。そして、その反応はポジティブであったり、ネガティブであったりします。ポジティブな反応が返ってくれば動機付けは上がります。逆にネガティブな反応の場合には動機付けは一時的に下がってしまいます。大事なことはその後の対応です。反省と改善をすることで動機付けはふたたび上がることがわかっています。失敗から学んで工夫・改善をしながら前に進んでいくことを意識してください。きっと、モチベーションが維持されるはずです。

 最後にですが、結果は変えることは出来ません、結果が出る前工程(プロセス)のクオリティーを高めることが良い結果を出すことにつながります。プロセス管理を徹底してください。

《やる気のある社員から辞める》

 ネットの記事に『やる気のある社員』から会社を辞める当然の事情という内容のものがありました。大変共感しましたので、概略をご案内します。

 まず、厚生省の令和2年雇用動向調査結果における『転職入職者が前職を辞めた理由』では、『給与等収入が少なかった』は、男性9.4%、女性8.8%と1割に達していません。

 また、会社が把握している表面的な離職理由
➀キャリアアップしたい
➁仕事が自分に合っていない
➂実家や親族、友人の仕事を手伝うことになった
➃家庭の事情で働くのが難しくなった
➄給料や労働条件に不満があった
 本音としての離職理由を会社に伝えず、角が立たない離職理由を伝える離職者は少なくありません。

 本音としての離職理由としては
➀上司、同僚など、職場の人間関係がうまくいかなかった
➁会社の方針についていけない、共感できない
➂仕事が面白くない、やりがいを感じない
➃会社や業界に将来性を感じない
➄給料や労働条件に不満があった
➅成長を感じられない、さらなる挑戦をしたい
 なかでもとりわけ多いのが、『上司との関係がうまくいかなかった』というものでした。

 ここから導き出せることは次の3つになると考えます。
【会社と個人の価値観の一致】【成長欲求を充たす】【承認欲求を上司が意識する】
 お金(給与)に固執しないで、経営方針・理念、人材育成、コミュニケーションスキルといった面からのアプローチが大切だということに気付かされました。

《AIの活用社会》

 職場の教養より

 野村総合研究所が2015年に発表したレポートによると、AI(人工知能)の発達によって、近い将来には日本の労働人口の約49%が代替可能になると分析しています。

 AIに代替されてなくなる可能性の高い仕事は、➊システム化が可能な単純作業 ➋スピードや正確性が求められる作業 ➌膨大な情報を扱う作業などといった特徴があるといわれています。

 AIの発達によって仕事がなくなることに不安を覚える人もいるでしょう。

 しかし、今までの長い労働の歴史の中では、産業革命など多くの転換期がありました。その過程でなくなった仕事もありましたが、変化に適応してきたからこそ、新たな仕事が生まれ、現在があるのです。

 AIの発展が私たちに益する場面はこれからも増えていくと考えられ、自分たちの仕事に変化をもたらす可能性もあります。より良い社会、働きやすい環境を作っていくためにも、柔軟に対応していきましょう。

※行政書士業務も【システム化が可能な単純作業】に該当すると考えられます。変化をマネジメントすることは大変重要なことだと       
 思いますし、イノベーションを起こせるように業務プロセスを見直してみたいものです。

 

《18歳成人》

 4月1日から成人年齢を20歳から18歳に引き下げる法律が施行されました。今日は、18歳成人で変わるものと変わらないものを確認してみましょう。

【20歳以上から18歳以上に変わったもの】
※親の同意なく契約ができる
※住む場所や仕事など自分の意志で決められる
※外国人が日本に帰化できる
※10年間有効のパスポートが取得できる
※性別変更の請求ができる
※裁判員を務められる
【16歳以上から18歳以上に変わったもの】
※女性が結婚できる
【20歳以上のまま変更なし】
※飲酒、喫煙ができる
※競馬、競輪などの公営ギャンブルができる
※養子がとれる
※国民年金への加入義務
【18歳以上のまま変更なし】
※選挙で投票ができる
※普通乗用車を運転できる

 特に気を付けたいことは契約ですね。従前であれば未成年者取消権の適用をうけて契約を取り消すことができましたが、今後18歳・19歳は適用外となってしまい一度結んだ契約が取り消しにくくなります。高額なローン契約やクレジット契約・消費者ローンには充分に留意して行動してください。自分で自分の身を守らなければいけないと強く自覚する必要があります。

《転身する》

 読売新聞の記事から

【アナウンサーから研究者に転身する】・・・桝太一さん(40歳)
 突然の発表が、お茶の間を驚かせた。アナウンサーとして16年勤めた日本テレビを3月末で退社し、大学研究員に転身する。同志社大ハリス理化学研究所で、科学を社会に適切に伝える『サイエンス・コミュニケーション』について研究し、将来は博士号の取得を目指す。

 『科学があまりに進み過ぎて、一般社会と距離ができている。それを専門的につなぐ人間が必要なんじゃないか』

 東京大学大学院でアサリについて研究し、修士を取得後、2006年に日テレに入社。エントリーシートには『環境問題を広く伝える仕事がしたい』と記した。『根本的な考えは僕の中で、就職面接の時から変わっていません』。入社4年目頃から、番組で生物の深い知識を披露し始め、テレビで珍しい『理系アナウンサー』として人気者となった。

 40才を前に、妻からも『このままだと、あなたは、ただの生き物好きのおじさんになる』といわれ、新たな出発を決心させた。

 小学生の娘がいる。だからこそ、分かりやすさが肝心だと感じている。『科学の本質を子供にも分るように伝えたい』と語る。

※素晴らしい行動力ですね。人生、いつでも再スタートが出来ることを教えて頂きました。

 

《両方の意見を取り入れる》

 ロシアとウクライナの問題は連日ニュースで取り上げられています。そこで、今日は『悩まない』・・・矢作直樹著よりご案内します。

 話半分に聞くという他に大切なのは『両方の意見を取り入れる』というスタンスです。ともすれば偏りがちな情報収集ですが、そこをあえて対極の二情報を取る、というわけです。
 インテリジェンスの世界では、この手法があたりまえのように使われます。複数の情報を取る際、あるテーマに対してイエスと言っているものとノーと言っているものを必ずいれる、つまりそこに考え方や価値観のバイアスをかけない、収集した情報は時間をかけながら納得のいくところで判断するという手法です。
 それは、時間の経過とともにそのテーマを取り巻く材料が増えることで、情報をチェックする精度が上がるからです。そういう情報をチェックしようとせず、ある方向から一方的に情報を流すマスメディアにはいくつかの問題があります。新聞やテレビなどのマスメディアが報道しているからといって、その情報をそのまま受け取るのは大きな誤りです。
 その情報が本当に自分にとって有益な情報なのか、そこに気持ちの悪さや居心地の悪さを感じたりはしていないか、他人事ではなく、自分事として感じながら複数の情報をチェックすることが大切です。

《還暦を迎えてからの目標》

 人生五十年と言われた時代もありますが、日本は長寿社会になりました。
 新聞の記事に還暦を迎えた二人の方の目標がありましたので、ご案内します。

 埼玉県の飯村康夫さん(61歳)は『テレビドラマのエキストラ登録をしたい』と話す。3年前、『還暦を迎えてからも楽しめることを始めたい』とエキストラ参加を始めた。元々、人前に立つのは苦でないタイプで、ドラマを見るのが好き。思い切って、テレビ局が募集していたスポーツドラマのエキストラに挑戦した。ラグビーの試合をスタジアムで観戦する人として初出演を果たした。その後、人気女優が主演する医療ドラマでは、病院の見舞客として画面に映り込んだ。『セリフも報酬もない。でも、現場の雰囲気を知れて楽しいし、何より実際に放送されるときの高揚感がいい』と飯村さん。
 コロナで2年ほど参加できなかったが、今年は大手プロダクションに登録をして、憧れの刑事役を射止めたいと胸を高鳴らせる。

 埼玉県の建石加代子さん(63歳)が目指すのは、『遺品整理士』の資格取得。遺品整理士は、遺族に代わって亡くなった人の部屋や遺品を片付ける。産業廃棄物処分業の会社に勤めており、遺品整理を社内の新事業として提案し、勉強中だという。『遺族は悲しみに浸る間もなく、事務的な作業で忙しい。遺品整理を代わることで、お手伝いできれば。高齢化、少子化が進む中で需要も高いはず』と言う。

 後半の人生を楽しく、充実したものにするために目標が大切なのでしょうね。

《ジョブ型雇用とは》

 最近ある新聞記事の【ジョブ型雇用】に目がとまりました。

 大手企業で「ジョブ型」と呼ばれる雇用制度が広がっている。社員一人ひとりの仕事内容を明確にし、役割や成果に応じて賃金が決まる仕組みだ。新卒採用に導入する企業もあり、日本企業の長年の課題である労働生産性の向上につながるかが注目される。

 以下は、ジョブ型雇用社会とは何か・・・濱口桂一郎 著より

 ジョブ型とは、まず最初に職務(ジョブ)があり、そこにそのジョブを遂行できるはずの人間をはめ込みます。人間の評価はジョブをはめ込む際に事前に行うのです。後はそのジョブをきちんと遂行できているかどうかを確認するだけです。大部分のジョブは、その遂行の度合いを事細かに評価するようにはなっていません。ジョブディスクリプションに書かれた任務を遂行できているか、それともできていないかをチェックするだけです。それができていれば、そのジョブにあらかじめ定められた価格(賃金)が支払われます。これがジョブ型の大原則であって、そもそも普通のジョブに成果主義などなじみません。

※役割を評価軸にした役割給や成果を評価軸にした成果給と呼ばれる賃金体系があります。ジョブ型雇用の概念をミスリードしないように留意してほしいものです。

《工夫するということ》

 つながり続ける こども食堂・・・湯浅 誠 著より

 障がい者の兄と野球をしたとき、兄を監督に仕立て上げたがうまくいかなかった。
 そして、何度かの試行錯誤の末、私たちが到達したやり方はこうだった。兄がバッターボックスに立ったときには、ピッチャーは3歩前に出て、下手でホールを投げる。兄は弱々しくだがバットを振ることができた。兄がバットを振ってボールが前に転がったら、兄の後ろに控えていた代走が走り出す。これでだいたい打率が2割とか3割になり、私たちは違和感なく野球に興じることができた。
 それは私たちが特別「心やさしい」子どもたちだったからではない。自分たちが思う存分盛り上がるためには、心置きなく楽しむためには、兄を排除するよりはうまく包みこむほうがよかったからだ。そのために、ルールのほうをいじった。ルールを兄用にカスタマイズして、兄がバッターになったときも、私たちと同じくらいの打率で塁に出られるように調整した。5歩前でも、上手投げでもなく、「3歩前で下手投げ」が調整の末に行きついた「ちょうどよい加減」だった。遊びに貪欲、楽しむことに貪欲だったことで成り立った工夫だった。

※仕事でも工夫しながら進めていくことは、とても大切なことだ感じています。