モチベーション」カテゴリーアーカイブ

《やり直しと出直し》

『やり直しはできないけど、出直しはできる』・・・中山靖雄氏の口癖

 その通りだと感じています。過去を振り返っては『あんなことしなければよかった!』『こうしておけばよかった!』『なんてバカなことをしてしまったんだ!』と時々悔んだりしていませんか。ただ、私たちは、過去には、もう戻れないのです。形だけの“やり直し”はできるかもしれません。残念ながら、既に時間は経過してしまっていますので、完全に元に戻っての“やり直し”は不可能です。

 しかし、未来に向かっての『よし、このようにしていこう!』と決意し実行する“出直し”は可能です。昨日の出来事は変えられないけれども、今日から未来に向かっては自分自身で創ることが出来るのです。

 過去から自分を解放して、気持ちを今に集中して実行していくことが大切だと思います。

《褒めること・感謝すること》

 コミュニ―ションの第一歩として『相手を褒めること』というふうに考えている方も多いのではないでしょうか!従前、コミュニケーション研修の内容の一部に【右隣の参加者の方に対して、三つ褒めてみて下さい】といったものを取り入れていました。

 社内研修だと普段よく知っている方々なので褒めることも見つかることは当然だと思うのですが、オープンセミナーで初めてお会いする方だったりしても三の褒めることは見つかるものでした。その時皆さんに『褒められてイヤな気分になった人はいましたか?』とお聞きしましたが、『イヤだ!』と答えた方はほとんどいませんでした。

 最近読んだ本に『相手を褒める』というと、少し上から目線の印象があります。との記載がありました。

 確かに【相手を褒めなくては】と思いながらコミュニケーションを取ることにストレスを感じたり、相手からすれば『頼んでもないのに、軽い誉め言葉で褒めてあげている』といった態度に何か引っかかるものを感じたりします。

 日頃、的を得た【誉め言葉】は、動機づけの視点から実に有効な手段だと感じています。ただ、日常のコミュニケーションや会話には【誉め言葉】ではなくて【感謝の言葉】が適切なのでしょうね!

 感謝できる【行動や行為】を見つけて言葉にすることが、お互いにストレスが無くて良い関係を構築できるのだと思います。

《仕事のやりがいと動機づけ》

 動機づけの説明でよく使われるものに《マズローの欲求5段階説》がありますが、内容を確認してみましょう。

 マズローによると人間の欲求は5つの階層に分かれており、
 下から、1段階・・・生理的欲求   【食欲・睡眠・衣服等】
     2段階・・・安全の欲求   【安全・安心な生活】  
     3段階・・・所属と愛の欲求 【愛されたい・グループに属したい】
     4段階・・・承認の欲求   【認められたい・褒められたい】
     5段階・・・自己実現欲求  【自分のやりたいこと】
 となっていますが、欲求は下から満たされていくということがポイントです。例えば、飲まず食わずの状態で(生理的欲求が満たされていない)褒められたい(承認の欲求)はない、ということになります。

 戦後モノ不足の時代では、食べ物・カラーテレビ・自動車といったような『モノ』に対しての欲求が強く、人々はモノに対する欲求を満たそうとして頑張ってきたと思います。その結果として、生活水準が向上して『第1段階の欲求』は、ほぼ満たされたのではないでしょうか!したがって従前のような、モノとか給与を増額するといった手法だけでは動機づけが難しくなってきています。

 マズローによれば、人は下位の欲求が満たされると上位の欲求を求めると説明しています。そこで、上位の欲求である【承認の欲求】に着目してみたいと思います。【承認の欲求】をもう少し具体的にいえば、『認められたい・褒められたい・感謝されたい』ということではないでしょうか!

 部下の『仕事のやりがい』のために、『ありがとう』『おかげさまで』『さすがですね』といった言葉を積極的に使ってみてはいかがでしょうか!

※マイナビ『高校生のアルバイト調査』より
 アルバイトをしてて、やりがいを感じる時
 1、感謝の言葉をもらったとき
 2、自分の成長を感じたとき
 3、仕事の成果を褒められたとき
 4、仲間と楽しく仕事ができたとき
 5、給料が上がったとき

 

   

《達成感という動機付け》

 人を動機づけるために様々な手法がありますが、ちょっと確認してみましょう。

【ハーズバーグの動機付け理論】
 ➀ 目標が達成できること
 ➁ 達成したことが承認されること
 ➂ 価値あることへの挑戦
 ➃ 自己成長感
 ➄ 職責・責任が拡大すること

【マズローの欲求充足理論】
 ➀ 報酬を含め物質的欲求を満たしてくれるもの
 ➁ 愛されたいという欲求を満たしてくれるもの
 ➂ 認められたいという欲求をみたしてくれるもの
 ➃ 自分のやりたいという欲求を満たしてくれるもの

 動機付けの要因は色々ありますが、身近なところでは『できた』『やった』という何かをやり遂げたという【達成感】のエネルギーはとても強いものだと日頃感じています。仕事でも、目標を設定して挑戦していく姿勢はとても大切なことだと思います。ただ、設定した目標が未達成の場合が圧倒的に多いのが現実です。そこで、上司はうまくいこうがいくまいが、『やれた』という達成感をスタッフに与え続けなければなりません。

 達成感があれば、部下から『次、またやりましょう』という言葉が出てくるはずです。部下が求めているのは、満足であり感動です。
 

 

《仕事のやりがい・それとも出世》

 強運・・・・斎藤一人著より

 よく人から『仕事はやりがいが大事ですか? 出世が大事ですか?』って聞かれます。
 ほとんどの人は、『やりがいが大事』って思うでしょう。
 でも、違うんです。
 大事なのは、出世なんです。
 なんで出世かというと、たいがいの仕事っていうのは、出世しないと、やりがいがあまり感じられないようにできているからなんです。
 皿洗いでも、一生懸命やっていると『お前、そこの主任になれ』って声がかかったりします。
 そこで責任を持たされるようになると、楽しい。
 ますます一生懸命働いて、出世できるようになっているんです。
 パートさんだったら、いちばん明るい声で返事する。
 皿洗いだったら、どうしたら早く皿がきれいに洗えるか、考える。
 そうしていると、たいがい出世しちゃうんですね。
 また、会社のみんなから、ものを頼まれているような人は、強運です。
 その人が独立しても『あの人に頼もう』ってなるんです。
 それなのに、困った時だけ『もっと仕事いただけますか!』って言ったって無理なんです。
 本気でやりがいを持って仕事をしている人は、自然に出世してしまうものなんです。

※昇格・昇進のコントロールで考えされられました。

 

《モチベーションを考える》

 モチベーション(動機付け)について考えてみたいと思います。

 セルフコーチングでは【動機付け】の定義を次のようにしています。

※何かの行動を喚起するための刺激・キッカケ

 動機付けは、大きく二つに分けられます。
 
1制限的動機(自由を制限されている感じです)
 言葉で表現すると、~~しなければならない。
 やらないと、恐怖・強制・罰等のペナルティーがあるので嫌々ながら行動します。

2建設的動機(2つあります)
 ➀外発的動機・・・・・物・お金・褒章等外部からの刺激が行動を喚起します。
  子供に、宿題終わったらおやつを与える。
 ➁内発的動機・・・・・自己実現欲求に基づく刺激が行動を喚起します。
  自分のやりたいこと、自分にとって価値を感じるもの。

 出てくる、エネルギー量は 内発的動機⇒ 外発的動機⇒ 制限的動機の順番になります。制限的動機付けに基づく行動は、やらされ感を伴いますし、必要最低限が実現されるといわれています。常に自分のやりたいこと(自己実現欲求)に基づいた行動が取れれば理想的なのですが、そうもいきません!

 動機付けの研修では、まず➀~~しなければならないことを箇条書きにしてもらい、次に➁今自分が欲しいと感じているものを3つ書いてもらいます。

 そして、こんな質問をしてみます。『~~しなければならないこと、が終わったら・・・ほしいものが手に入る。どんな気分ですか?』

 これは、制限的動機を外発的動機に変えてみるための一つの考え方です。成功すれば、すこしやらされ感が癒されるかもしれません。それから、A・マズローの欲求五段階説の下三段階も、物質的な欲求で外発的刺激として使えるものです。注目したいのは、上から二番目の【承認の欲求】です。人は、誰かに認められたい、感謝されたい、誉められたいと思っているのです。他人に対して、外部刺激として有効活用してほしいと思います。言葉は、コスト0円です。
 

《動機付けを考える》

 動機付けについて整理してみたいと思います。
 
【建設的動機】
 ➀報酬や褒章など外部から与えられる刺激による動機付け=外発的動機
 ➁私は、~~になりたい、などの自分の内側から起きる動機付け=内発的動機

【制限的動機】・・・・・自己選択権が制限
 ➀~~すべき、~~しなければならない、という強制・プレッシャーなどが行動するときの動機になる=やらされ感を持つ

 問題にしたいことは、制限的動機をどのようにして克服したらよいのか?です。
 例えば、会社からの売上ノルマ目標1000万円・・・・達成しなければならない。
 売上ノルマ目標は制限的動機といえますが、これを建設的動機である外発的動機に変えることは出来ないでしょうか?
 一般的には、組織では制度として(昇給・昇格・昇進・賞与)などの外部刺激を働かせています。時々出会うのは、しっかりした人事制度を持っているのに社員が制度のルールや反映の仕方について理解していないといったケースです。丁寧に説明していないケースと、仕組みが複雑過ぎる場合がありますが、とても残念です。

 また、売上ノルマ目標を数値にフォーカスして売上高にだけ一喜一憂するのではなくて、お客様に購入して頂き喜んで使ってもらいお役に立つことにフォーカスすることで、内発的動機(~~したいこと)に変えることが出来るのではないでしょうか!

 やらされ感を持ってしまうことは、能力の制限を繋がってしまいます。視点を少し変えてみてモチベーションのアップに役立ててほしいと思います。

《仕事のやりがい調査》より

 ある“仕事のやりがいと楽しみ方調査”によると、男性・女性のトップ5は次のようになっています。

【男 性】
1 お礼や感謝の言葉をもらうこと
2 仕事の成果を認められること
3 目標を達成すること
4 自分の成長を感じること
5 仕事をやり遂げること

【女 性】
1 お礼や感謝の言葉をもらうこと
2 仕事の成果を認められること
3 自分の成長を感じること
4 目標を達成すること
5 仕事をやり遂げること

 少し順番は違いますが、男性も女性もトップ5についてはほとんど同じといっても良いと思いました。この中に高い給与が入っていないことに興味を持ちました。

※他者貢献感 ※達成感 ※成長感がモチベーションや働きがいに大きな影響を与えていることを示しています。

  

《マズローの欲求5段階説》

 読売新聞の編集手帳から

 人間の欲求には優先順位がある。米国の心理学者A・マズローは、かつてそんな“欲求段階説”を唱えた。

 生身の人間がまず追及するのは、食事や睡眠などの生理的欲求だ。二番目が安全欲求で、以下、社会に居場所を得たいという欲求(所属の欲求)、皆から認められたいという承認欲求などが続く。先の新語・流行語大賞の結果に、この学説を思い出した。

 大賞の『インスタ映え』は、画像共有サービス『インスタグラム』に由来する。投稿者は、見栄えのする風景といった『映える』写真をケータイから送り、見た人から
“いいね!”をもらうことを励みにするらしい。

 選には漏れたが、候補には『けものフレンズ』もエントリーされた。主人公は、事あるごとに“すっごーい!”と仲間に称賛される。そんなシーンが評判になったテレビアニメだ。いずれの言葉にも、人々の承認欲求が強くにじむ。

 マズロー流に言えば、仮に暮らしが安泰でも人間は満たされない。流行の背景には、【自分は正当に認められていない】という人々の不全感がありはしないか。閉塞感の漂う時代。だからこそ、互いの美点を認め合う余裕が欲しい。

※お金とか物による動機付けではなくて【承認欲求】を満たしてあげることが重要なのでしょうか!

《がんばれ、とは言うまいぞ》

 読売新聞の編集手帳より

 『がんばって』とは声をかけない。背中を叩いて励ましもしない。ここが勝負どころの天王山と内心承知していても、知らん顔で送り出す。

 稲畑汀子さんの句がある。【受験子の旅立つ朝を常の如】こちらの期待を負担に感じ、またコチコチに緊張されては困るからね。『がんばれ』とは言うまいぞ。知らん顔、知らん顔・・・・。

 この半月ほどを一句の親心に似た気持ちで過ごしてきた。今は、息子に合格通知が届いたような心境でいる。

 大相撲初場所で、大関稀勢の里が初の賜杯を手にした。そして日本出身の力士としては19年ぶりの横綱昇進が決まった。

 【稀勢の里、君がなんとかせにゃいかん】この時事川柳が読売新聞に掲載されたのは8年前である。『今場所こそは』と期待され、そのたびに大事な星を落としてはファンをがっかりさせてきた。本人がいちばん悔しかったはずである。千秋楽の、万感の涙が語っていた。

 季節には早いが、南国から寒緋桜の便りが届くころである。その言葉を贈ってもいいのだろう。【冬に耐えて耐えて、桜咲く】