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《酒田の本間家➀》

 山形県酒田市に、1689年から昭和の時代まで繁栄した本間家があります。初代原光から十代真子まで三百年にわたって地主・金融・廻船等の事業を展開しました。
 
 初代原光は、問屋業で古着・染物・金物などを主にした関西の雑貨を仕入れて卸売りをしていました。庄内からはお米を関西に販売していたものと考えられます。そして、商売で利益が出でお金が残ると田地を買い求めていきました。享保9年の下り荷物値段付けとして、反物・薬・釜・古手・扇子・夜着・布団・綿・仏壇・筆墨・桐油・硫黄・白粉・氷砂糖・畳表・紙類などの品物の仕入値が細かく記載してあります。当時としては、百貨店のような働きをしていたのでしょう。

 初代原光は67歳で亡くなっていますが、子孫に次のような言葉を残しています。
『太平の世に生まれ安んじて家業を営み、父母妻子と生活する皆国君の賜りである。いやしくも資力に余裕があらば、分に応じ義を尊び、万分の一でも報じざるべからず、厚くこれを子孫に訓戒し、時に応じて其志を成さしむ』
 
 本間家では《質素・倹約》を末代まで家訓として大切にしています。

《AIの活用社会》

 職場の教養より

 野村総合研究所が2015年に発表したレポートによると、AI(人工知能)の発達によって、近い将来には日本の労働人口の約49%が代替可能になると分析しています。

 AIに代替されてなくなる可能性の高い仕事は、➊システム化が可能な単純作業 ➋スピードや正確性が求められる作業 ➌膨大な情報を扱う作業などといった特徴があるといわれています。

 AIの発達によって仕事がなくなることに不安を覚える人もいるでしょう。

 しかし、今までの長い労働の歴史の中では、産業革命など多くの転換期がありました。その過程でなくなった仕事もありましたが、変化に適応してきたからこそ、新たな仕事が生まれ、現在があるのです。

 AIの発展が私たちに益する場面はこれからも増えていくと考えられ、自分たちの仕事に変化をもたらす可能性もあります。より良い社会、働きやすい環境を作っていくためにも、柔軟に対応していきましょう。

※行政書士業務も【システム化が可能な単純作業】に該当すると考えられます。変化をマネジメントすることは大変重要なことだと       
 思いますし、イノベーションを起こせるように業務プロセスを見直してみたいものです。

 

《工夫するということ》

 つながり続ける こども食堂・・・湯浅 誠 著より

 障がい者の兄と野球をしたとき、兄を監督に仕立て上げたがうまくいかなかった。
 そして、何度かの試行錯誤の末、私たちが到達したやり方はこうだった。兄がバッターボックスに立ったときには、ピッチャーは3歩前に出て、下手でホールを投げる。兄は弱々しくだがバットを振ることができた。兄がバットを振ってボールが前に転がったら、兄の後ろに控えていた代走が走り出す。これでだいたい打率が2割とか3割になり、私たちは違和感なく野球に興じることができた。
 それは私たちが特別「心やさしい」子どもたちだったからではない。自分たちが思う存分盛り上がるためには、心置きなく楽しむためには、兄を排除するよりはうまく包みこむほうがよかったからだ。そのために、ルールのほうをいじった。ルールを兄用にカスタマイズして、兄がバッターになったときも、私たちと同じくらいの打率で塁に出られるように調整した。5歩前でも、上手投げでもなく、「3歩前で下手投げ」が調整の末に行きついた「ちょうどよい加減」だった。遊びに貪欲、楽しむことに貪欲だったことで成り立った工夫だった。

※仕事でも工夫しながら進めていくことは、とても大切なことだ感じています。

 

《微差が大差》

 私の好きな言葉に“微差が大差”がありますが、今日は、毎月頂くダスキンの『喜びのタネまき新聞』の記事からご紹介します。

 今年の夏、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が1年延期で開催されました。
 コロナ禍での開催となり、無観客で行われたため通常とは違う状況となりましたが、数多くの競技が一斉に行われるのはオリンピック・パラリンピックの醍醐味です。私自身もスポーツ観戦が好きなので、種目に関係なく多くの競技をテレビ観戦していました。
 団体戦、個人戦、それぞれ競技ルールの違いよって勝敗の行方が決まります。どの競技を観ても各国の選手が5年間の集大成として、メダル獲得に向けて頑張っている姿に感動しました。
 なかでも、水泳や陸上の短距離競技では100分の1秒差で順位が決まるシーンがあり、その差を縮めるために選手は日夜努力されているのだと思うと、改めて胸に迫るものがありました。
 ほんのわずかな差であっても、日々研鑽を積み重ねたことが成果となって表れるのは、私たちの日常生活でも見習うところがあると感じます。
 誰もが与えられた時間は同じで、同じスビートで時間は過ぎていきます。時間を大切にし、何事にも『100分の1秒だけでも成長しよう』と努力することが、人生を豊かにしていく一つの方法だと学びました。

 ※株式会社 ダスキン社長  山村輝治

《マネジメントを考える》

 ニューヨーク市警本部長のブラットンをご存じだろうか?彼は1990年代ニューヨークで数々の改革・改善の実績を上げています。その中から一つの事例を紹介します。

 ブラットンが市警本部長に就任する前のニューヨークの地下鉄は市民にひどく恐れられ『動く下水道』といった異名をとっていました。市民が乗車を避けたため収入は激減し、重罪の発生率もニューヨーク全体の3%だったためニューヨーク交通市警は深刻な事態に目を向けようとしませんでした。ブラットンの前任者たちは、地下鉄の安全性を高めるには各路線に警官を張り付かせ、あらゆる出入り口のパトロールを怠ってはならないとしていました。ただ、限りのある警官数では効果を上げるまでにはいかなかったのです。一般企業でも同じように、業績を高めるためにはそれに見合うだけの経営資源(人・物・金)を増やす必要がある、といった固定観念があります。

 ところがブラットンは、警官を増員しないままで、地下鉄の犯罪、恐怖の体験、混乱などを激減させました。ブラットンの分析によれば、大きな犯罪のほとんどは特定の路線や駅に偏っていることが分かりました。併せて、これら重点領域は防犯上きわめて大きな意味を持つにもかかわらず、充分な警官が配置されておらず、その一方で、いまだかつて犯罪らしい犯罪の通報がなかった路線や駅にも、同じ数の警官が割り当てられていることも判明したのです。解決策は、警官を重点領域に集中配置して、犯罪勢力を圧倒するというものでした。こうして、以前と同じ警官数で、犯罪件数の目覚ましい減少を勝ち取ったのです。

 経営資源を効果的に配分する良い事例だと感じています。

《ブルーオーシャン戦略》

 みなさんは、タイトルの“ブルーオーシャン戦略”という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?チャン・キムとレネ・モボル二ュが十数年前に本にして紹介しました。その本の中では、血みどろの競争が展開するレッドオーシャンに別れを告げ、競争がなく新規需要に満ちた、高成長と高収益につながる市場、すなわち、ブルーオーシャンへと漕ぎ出す方法が紹介されています。

 私が興味深く感じたのは【戦略キャンパス】の描き方です。本書では、アメリカでのワインの販売戦略を例にしていますが、少しご案内してみます。

 従来、アメリカでのワインの位置づけは、高価格の“高級ワイン”と、低価格の“デイリーワイン”が主流で市場を占めていました。そこで、カセラ・ワインズというメーカーが“イエローテイル”というブランドのワインを売り出す際に《戦略キャンパス》によってブルーオーシャンを切り開くことになります。従来のアメリカワインの競争要因は、次の6つになります。➊ワイン造りの極意・謳い文句 ➋マスマーケティング ➌ヴィンテージ ➍伝統・格式 ➎香り・味わい ➏品種 このような6つの要因に対して、高級ワインは全体的に高いポイントで逆にディリーワインは全体的に低いポイントになっています。

 そのようなワイン市場に、イエローテイルは価格要因はデイリーワインより少し高めの設定とし、他の5つの要因すべてにおいてデイリーワインより低い設定としました。そして、イエローテイルは、次の3つの要因を新たに設定し高いポイントになるようにしました。➊飲みやすさ ➋選びやすさ ➌楽しさ・意外性 その結果として高級ワインとディリーワインとの差別化により【ブルーオーシャン市場】が、新たに生まれたのです。

 今日は、戦略キャンパスの考え方について書いてみました。 

《大切なこと》

 陸前高田市から冷たい甘酒のお中元を頂きました。そこに一枚の栞が入っていましたのでご紹介します。

 大切なこと

 みんなが笑っていられること。
 夢中になれるものがあること。
 『ありがとう』が素直に言えること。
 子どもたちがいのちをいただいたことの大切さを知ること。
 お天道様にはかなわないことを体で感じること。
 命あるものを育てるのには、いっぱいの時間と愛情をかけること。

 『いただきます』と手をあわせること。
 家族で食卓を囲むこと。
 心配りができること。
 おじいちゃん、おばあちゃんを大切にすること。
 子どもたちをいっぱいほめてあげること。
 両手いっぱいひろげて、ぎゅっと抱きしめてあげること。
 『どうしてなんだろう?』がいっぱいあって、それが少しずつでもわかるようになること。
 おとなになって『これがわたし』と言えるようになること。

 愛している人たちに、恥ずかしがらずに『愛しているよ』と表現ができること。
 みなさまに『おいしい』と言ってくださる商品をつくりつづけること。
 みなさまが健康でいられること。
 そして、みなさまが幸せであること。

 陸前高田市 株式会社八木澤商店

 

《ペットボトル飲料廃止》

 廃棄物の話題が続きますが、読売新聞の記事から

 生活雑貨『無印良品』を展開する良品計画は、飲料の容器を、ペットボトルからリサイクル率の高いアルミ缶に切り替える。全国の店舗で23日からアルミ缶入りの飲料の発売を始めた。

 ペットボトル入りは在庫がなくなり次第、販売を終了する。廃棄物を減らし、持続可能な社会を目指す取り組みの一環としている。

 変更するのは、500ml入りのお茶類や、350ml入りの炭酸飲料など12種類。切り替えに伴い容量は減る。ペットボトル入りでは500ml入りで税込み100円の『グリーンルイボスティー』は、アルミ缶入りは、375ml入りで90円となる。

 アルミ缶は自治体の回収ルートが確立しており、廃棄されることが少ない。光をさえぎるので賞味期限が長く、売れ残った商品を捨てる食品ロスの削減も期待できる。

 良品計画は、店内に給水器を設置し、水筒やボトルを持参すれば無料で給水できるサービスも行っている。

※CO2対策と廃棄ロス削減に向けてよい取り組みと感じました。 

 

《服一着、浴槽11杯分》

 読売新聞の記事より

 調査は、まだ着ることのできる衣服などが廃棄される『ファッションロス(衣服ロス)』の環境への影響を把握するのが目的で、2020年度に、政府統計の分析や企業、消費者へのアンケートなどの踏まえて推計した。

 国内で1年間に供給される衣服は約35億着で、9500万トンのCO2排出量は『中小国の1国分排出量に匹敵する』(環境省)1着当たりに換算すると約27㎏で、ペットボトル約270本の製造分に相当する。衣服の98%は海外から輸入されており、9500万トンのうち9割は海外で排出されている。

 水環境にも影響を与えている。原材料となる綿栽培などに使われる水消費量は83億立方㍍(1着当たり浴槽11杯分)で、世界の衣服業界全体の9%に当たり、海外の希少な水資源を大量消費している実態が浮き彫りになった。

※食品の廃棄の問題とあわせて衣服にも同じようなことが起きていたのですね。

《セブン・イレブンおにぎり消費期限2倍に》

 読売新聞の記事より

 セブン=イレブン・ジャパンは、おにぎりの消費期限を従来の約18時間から2倍となる1日半程度に延ばす。

 温度管理などを工夫して3月以降、一部の商品から順次進めていく。販売機会を増やし、おにぎりの廃棄量は半分程度に減らせると見込んでいる。

 おにぎりはセブンの主力商品で、品質維持のため保存料を使っていない。一店舗あたり1日平均約200個販売しているが、悪天候時などでは売れ残りが出て、廃棄費用が加盟店の負担になっていた。

 セブンは、消費期限が近づいた商品にポイントがつく『エシカルプロジェクト』を昨年から全国で始めるなど食品ロス削減に力をいれている。

 
※以前弊社のお客様で、コンビニエンスストアーを経営している方がいらしゃいました。時々オーナーが夜食にと消費期限ギリギリのお弁当を両手に抱えて持ってきてくださることがよくありました。残業でお腹を空かせた弊社の職員は喜んでご馳走になった記憶があります。
 食品の廃棄の報道が時々ありますが、とても残念に感じておりましたがセブンの取り組みは喜ばしいことです。他のコンビニエンスも是非積極的に進めて頂きたいものです。