《人事考課制度》から目標管理について

  今日は、人事考課制度の中から《目標管理制度》について書いてみたいと思います。

  人事考課制度は
① 能力考課
② 情意考課 (意欲態度考課)
③ 目標評価
  以上の三つの視点で人考課制度の運用を実施しているということだと思いますが、この中の目標評価について考えてみたいと思います。
※ポイントのⅠ【目標の連鎖】
  まずは、目標の連鎖の確認からですが、一般企業でいえば【中長期の事業ビジョン】⇒次に【会社の当期ビジョン】⇒次に【チームビジョン】⇒次に【個人目標】下に向かって、一連の繋がりがあります。上向きで見れば、【個人目標の達成】が⇒【チームビジョンの達成】が⇒【会社ビジョンの達成】が⇒【中長期事業ビジョン達成】というように、個人一人一人の目標の実現が会社のビジョンを同時実現するということになります。≪ベクトルを合わせる≫このような表現をします。

※ポイントのⅡ【チーム目標への参画】
  次に、社員一人一人からチーム目標に参画してもらうことです。◎私には何が出来るのか?◎組織での自分の役割・期待されていることは?◎組織で自分のやってみたいことは?等の視点を考慮して、チーム目標に関わります。大切なことは、チーム目標の実現です。時々チーム貢献を度外視して、スタンドプレーをする人がいますが、望ましいことではないですね。チームの勝利のためには、犠牲バンドも必要だということです。≪コミットメント≫と表現します。
  このプロセスで通常は、上司との目標面接が実施されます。面接を行いながら、ギャップ・チーム目標に対してのズレ・挑戦度等をポイントにしながら進めます。ここで、大切にしたいのは部下が自分で目標を考え提示するということです。ドラッカーも“セルフコントロール”と言っているように、自分で決断することが大切になると考えます。逆は≪やらされ感≫です。上司の腕の見せどころですね!面談の時に言葉は『頑張ってみます』と言ってるけど、部下は下を向いて小さな声でしゃべっていることにお気づきではありませんか?部下の、心の声は『出来るわけないじゃん』と言ってるかもしれません。

  今日は、とりあえずポイントのⅡまでにしておきます。