《人事考課制度》から目標管理 第二回

 今日も昨日に引き続き、《目標管理》について書いてみたいと思います。

 評価からは少しズレてしまうかもしれませんが、目標管理運用上の大切な点ですので触れておきます。
※ ポイントのⅢ【チームシナジーを出す】
 シナジー効果という言葉は聞いたことがあると思いますが、相乗効果ということですね。数字で説明すると 1+1 を 2ではなくて、3とか4にしましょう!といったことになると思います。ここでは、組織・チーム(人の集まり)に絞って、【シナジー効果】の出し方について考えてみたいと思います。
 簡単な方法を二つ御案内します。
◎ 各人の長所に着目して、長所を組合わせること。(くれぐれも欠点を組合わせないで下さい)
◎ フォーカスエリアを絞って集中させること。(あれもこれもと欲張って手をつけない)
 是非挑戦してみてください。

※ ポイントのⅣ【リンゲルマン効果】
 心理学者のリンゲルマンは、こんな実験をしました。
 綱引きをやってもらい、綱引きに参加する人数によって一人当りの力の出し方がどのように変化するのか?というものです。その結果、一人の場合を100とすると、二人だと93に、三人では85になり、人数が八人になると半分以下の49まで低下したということです。これを『リンゲルマン効果』といいます。
 『自分一人くらい手を抜いても大丈夫』という心理・行動が現れてくるのでしょうね。《没個性化》といいますが、私は他人に依存し始める、と考えたほうが理解しやすいです。
このような状態を防ぐためには、各人の役割分担を明確にし、メンバー相互で途中経過や成果を確認しあうことが大切になります。【ショートタイムチェックのマネジメント】

 今日は、ここまでにします。