《頑張って》の使い方

 今から三十年程前になりますが、先輩に勧められてセミナーを受講した経験があります。【株式会社 コーチ・21】が以前は【株式会社 IBD】という組織で活動してしたのですが、主催していたのは【株式会社 IBD】でした。東京の芝にある増上寺というお寺さんのセミナールームを使用して、3日間のワークショップを中心にしたセミナーです。古い記憶なのですが、内容はコミュニケーションスキルを中心にしたものだったと思います。

 ここの代表が伊藤守さんという方なのですが、私がセミナーを受講したときのファシリテーターでした。後で分かったのですが、伊藤さんは山形県出身だったんですね。何だか親しみを感じましたね、

 話は続くのですが、伊藤守さんが『記念シンポジウム』で興味深い話をしていました。
 コーチングについての基調講演なのですが、その講演のなかでヤクルトで4年連続一番の売上を達成した女性マネージャーの話がありました。私たちは通常『頑張ってね』とか『頑張れよ』とか言いますけど、彼女は、言わない。『頑張ってるね』と言うのだそうです。たった一字だけ違う。
 でも、『頑張ってね』は突き放された感じがするが、『頑張ってるね』だと、相手は、私のことを見守ってくれている、認めてくれているという印象を持つのだそうです。 

 たった一字の違いが大きいのですね。言葉っておもしろいです!