《昇進したくない世代》

 近年現場の第一線の方々からよく耳にすることは、『部下を昇進させても喜ばないんです』といったようなことです。最近の若者は、リーダーになって組織を動かしてやろう、という意気込みに少し欠けているような気がしているのは自分だけでしょうか!
 読売新聞の人生案内に次のような記事が掲載されていました。

 30代の会社員女性。四月から昇進して、新しい職場に変わりました。仕事量が膨大に増えて、毎日自分の能力を超える責任の重い仕事を要求されて、つらくてたまりません。
 私は、キャリアを積むより、自分の力の範囲内でコツコツ仕事をする方が向いていると思っています。子どもも早くほしいので、以前の職場なら、働きながら子育てができそうだと思っていました。夫は優しく家事に協力もしてくれます。
 しかし、自分の意志とは裏腹に前の上司の推薦で今の業務に就くことになりました。続けていれば確実にキャリアアップできる職位です。でも、毎日遅くまで仕事をして、帰ったらクタクタ。体調も崩れ、感情が抑えられず夫の前でしばしば泣いてしまいます。
 前の上司も今の上司も私を育てようとしてくれ、何とか頑張って期待に応えなければならないという責任を感じています。
 こんな泣き言をいう私は甘いのでしょうか。つらいばかりで前向きになれません。

 男性だから、女性だからということではなくて、昇進させるタイミングとかサポート体制が難しくなってきているのだと思います。