動機づけの説明でよく使われるものに《マズローの欲求5段階説》がありますが、内容を確認してみましょう。
マズローによると人間の欲求は5つの階層に分かれており、
下から、1段階・・・生理的欲求 【食欲・睡眠・衣服等】
2段階・・・安全の欲求 【安全・安心な生活】
3段階・・・所属と愛の欲求 【愛されたい・グループに属したい】
4段階・・・承認の欲求 【認められたい・褒められたい】
5段階・・・自己実現欲求 【自分のやりたいこと】
となっていますが、欲求は下から満たされていくということがポイントです。例えば、飲まず食わずの状態で(生理的欲求が満たされていない)褒められたい(承認の欲求)はない、ということになります。
戦後モノ不足の時代では、食べ物・カラーテレビ・自動車といったような『モノ』に対しての欲求が強く、人々はモノに対する欲求を満たそうとして頑張ってきたと思います。その結果として、生活水準が向上して『第1段階の欲求』は、ほぼ満たされたのではないでしょうか!したがって従前のような、モノとか給与を増額するといった手法だけでは動機づけが難しくなってきています。
マズローによれば、人は下位の欲求が満たされると上位の欲求を求めると説明しています。そこで、上位の欲求である【承認の欲求】に着目してみたいと思います。【承認の欲求】をもう少し具体的にいえば、『認められたい・褒められたい・感謝されたい』ということではないでしょうか!
部下の『仕事のやりがい』のために、『ありがとう』『おかげさまで』『さすがですね』といった言葉を積極的に使ってみてはいかがでしょうか!
※マイナビ『高校生のアルバイト調査』より
アルバイトをしてて、やりがいを感じる時
1、感謝の言葉をもらったとき
2、自分の成長を感じたとき
3、仕事の成果を褒められたとき
4、仲間と楽しく仕事ができたとき
5、給料が上がったとき