《頭ごなしの叱責は逆効果》

 読売新聞の記事より

 『進路を決める時期だね』と聞いたら、寝耳に水の答え。『まじめに答えろ』と思う気持ちはわかりますけど、感情のままにどなってみても、解決にはつながりません。

 東京学芸大学の相川教授も《頭ごなしの叱責は逆効果》と諭します。親への反発心が旺盛な思春期は、何かしようと思っている時に『しなさい』と言われたら、逆にしないのが特徴。怒っても反射的にあらがうだけだそうです。

 ではどうするか。お勧めはやはり『徹底的に話を聴くこと』とか。ただし、まず『夢を持つのは素晴らしい』という立場を示すのが肝要です。

 そして、『何故タレントなのか?』『どうやってなるのか!』などと詳しく訊ね、不明な点は子供に調べさせます。その過程で、夢が現実なのか、心構えや準備はどうかといった点について、親子で認識を深めるのです。

 親としての意見を伝えるのは最後。『やめなさい』と命令するのではなく、『お父さんは心配だ』と柔らかく気持ちを伝えましょう。やり取りを重ねるうちに親子の絆が強まると確信します。

 【目標・夢・理想】を持つことの大切さ、【Iメッセージ】で伝えるコミュニケーションスキルが紹介されていますね。