《寛容ということ》

 幸せは、あなたの心が決める・・・・・渡辺和子著より

 寛容というのは『寛大で、よく人を許し、受け入れ、咎めだてをしないこと』と定義されていますが、それは決して『大目に見てやる』といった『甘やかし』と同じではないと思うのです。相手を許し、受け入れるにあたっては、真の思いやり、愛が、一見きびしく思えることさえあるのです。

 私は、真の『寛容』というものを、一人のアメリカ人のもとで仕事をしていた二十代の7年の間に、しっかり身をもって教えてもらいました。

 こと、仕事に関しては『寛容』のかけらもないきびしさであり、『ただの1セントの計算違いであったとしても、正確でないという点では、1万ドルの計算違いと変わりない』という理論を持ったその人のもとでは,僅かの間違いも許されませんでした。

 でも、温かかったのです。その人は人間そのものに対して、いつもその弱さを包み込み、許す愛と広い心の持ち主でした。

【パワハラ】【和気あいあい組織】ということに対して、考えさせられる文章でした。