《モチベーションを考える》

 モチベーション(動機付け)について考えてみたいと思います。

 セルフコーチングでは【動機付け】の定義を次のようにしています。

※何かの行動を喚起するための刺激・キッカケ

 動機付けは、大きく二つに分けられます。
 
1制限的動機(自由を制限されている感じです)
 言葉で表現すると、~~しなければならない。
 やらないと、恐怖・強制・罰等のペナルティーがあるので嫌々ながら行動します。

2建設的動機(2つあります)
 ➀外発的動機・・・・・物・お金・褒章等外部からの刺激が行動を喚起します。
  子供に、宿題終わったらおやつを与える。
 ➁内発的動機・・・・・自己実現欲求に基づく刺激が行動を喚起します。
  自分のやりたいこと、自分にとって価値を感じるもの。

 出てくる、エネルギー量は 内発的動機⇒ 外発的動機⇒ 制限的動機の順番になります。制限的動機付けに基づく行動は、やらされ感を伴いますし、必要最低限が実現されるといわれています。常に自分のやりたいこと(自己実現欲求)に基づいた行動が取れれば理想的なのですが、そうもいきません!

 動機付けの研修では、まず➀~~しなければならないことを箇条書きにしてもらい、次に➁今自分が欲しいと感じているものを3つ書いてもらいます。

 そして、こんな質問をしてみます。『~~しなければならないこと、が終わったら・・・ほしいものが手に入る。どんな気分ですか?』

 これは、制限的動機を外発的動機に変えてみるための一つの考え方です。成功すれば、すこしやらされ感が癒されるかもしれません。それから、A・マズローの欲求五段階説の下三段階も、物質的な欲求で外発的刺激として使えるものです。注目したいのは、上から二番目の【承認の欲求】です。人は、誰かに認められたい、感謝されたい、誉められたいと思っているのです。他人に対して、外部刺激として有効活用してほしいと思います。言葉は、コスト0円です。