《だまし絵を考える》

 あなたは、《だまし絵》を見たことがあるでしょうか?よくセミナー等で使用されるものに“老婆と娘”のだまし絵があります。以前ハーバードビジネススクールの授業で認知実験をしていたようです。

 授業の内容は、受講生をAグループとBグループの二つに分けます。そして、Aグループには若い娘が見える絵を見せます。Bグループには老婆が見える絵を見せるのです。そのあとで“老婆と娘”のだまし絵を見せるのですが、誘導した意図通りにAグループの生徒達には若い女性が見えます。一方、Bグループの生徒たちは老婆が見えます。もちろん、AグループもBグループも全く同じものを見ているにもかかわらずです。

 実に興味深いのですが、一旦意図的に誘導されてあるものが見えてしまうと《思い込みの力が働いて他の可能性を無視してしまうということがおきます。》日常生活の様々な場面で同様のことが起きていると考えられますが、気をつけなくてはいけません。

 対応策としては、“常識を疑ってみること” “他者の意見や考え方に耳を傾けること”で防ぐことが出来ると考えます。

 ネットで“だまし絵”を検索すると、実にたくさんのだまし絵がヒットします。