引き続き『楽観主義者』と『悲観主義者』について

 今日も引き続き『楽観主義者』『悲観主義者』について考えてみたいと思います。

 まずは、『楽観主義者』『悲観主義者』の区分の再確認からですが、《挫折・不幸な出来事を体験したときに》《どのような自己対話をしているか》『自分自身に対する説明スタイル』で定義づけをしていましたね。

 例をあげて『楽観主義者』『悲観主義者』の場合を検討してみましょう。

 『悲観主義者』的思考パターン
 《困った出来事》 この一週間まったく売れなかった。     (こんな事実があったとしましょう)
 《自己対話》   私は、何をやってもダメだ。          (自分に対する説明スタイル)
 《結   果》   悲しくなり、何もする気にならない。      (無力感におちいる)

 『楽観主義者』的思考パターン
 《困った出来事》 この一週間まったく売れなかった。      (同じ事実です)
 《自己対話》   先週は良く売れたし、こんな週もある。    (自分に対する説明スタイル)
 《結   果》   悲しくなることもなく、いつも通り仕事をする。 (努力する) 

 注目したいのは、同様の事実に対して異なる二つの結果に分かれてしまったということです。無力感におちいり、やる気をそがれるパターンと、通常どおりの状態を維持するパターンの両極になってしまいました。はたして、どこに原因があるのでしょうか。そうです!『自己対話』に原因があるのです。

 もし、ポジティブな人になりたいとするならば『自分に対する説明スタイル』を意図的に変えることで実現できる、ということになります。小さい時からの『思考の癖』ですから、無意識に普段『悲観的』『否定的』自己対話をしている人は、それを意図的に『楽観的』『肯定的』な自己対話に変えることができれば、『楽観主義者』に変化できると思います。

 最後にこんな言葉を。 『事実は一つ、考え方は二つ』あなたは、どちらを選択しますか?