月別アーカイブ: 2019年2月

《生涯現役》

 読売新聞の記事より

 社会福祉士取得 挑戦の日々   坂元 悦子 71歳  宮崎県

 今、社会福祉士を目指している。順調にいけば、数年後に資格が取れるだろう。その頃、果たして就職口があるだろうかと不安になったり、やる気をなくしたりしてしまうときもあるが、日々勉強の真っ最中だ。

 3年前に夫を亡くして落ち込む中、社会とつながりたいと考えて挑戦することにした。

 高卒の私は、受験資格を得るために通信制の大学を受講中。来年度は3年生となる。

 記憶の限界を感じ、時間配分のやり繰りも大変で、1日1日が闘いである。でも、こんな生活もいいものだ。将来、就職できることを願いつつ、資格取得という目標に向け頑張りたい。

※何歳になっても頑張れるのだな!と、感動しました。 

《アファメーションの有効活用》

 アファメーションとは、目標とか理想の自分・望ましい習慣などを書き出すことです。目標を持っているという方々にはよくお会いするのですが、それを【書き出している】という人は、実に少ないです。人は、忘れる生き物です。だから、まずは忘れないように書き出すことがとても大切なのです。

 そこで、書き出す際のポイントが少しありますので、次にご案内します。

1 第一人称(私はで始まる文章にします)
  私は、~~
2 現在形にします(まだ実現していませんが、実現していることで表現します)
  ~~しています。
3 臨場感とワクワク感を込めます。
  実現した状況をじっくりと感じて言葉にします。

4 20文字程度にする。

 以上のことを意識してアファメーションとして書き出します。

 そして重要なことは、時々書いたアファメーションを見て⇒イメージ化⇒ビジュアル化 することです。イメージが強くなるにしたがって目標実現の可能性が高まっていきます。

 まずは、目標を書き出すことからスタートしてください。
 

《無意識の力》

 意識レベル・無意識レベルについてはご存知でしょうか?

 私は、意識レベルと無意識レベルについては【氷 山】の絵を描いて説明をします。そして、氷山が海水面から出ていて見えている部分を【意識レベル】、海水面の下で沈んでいて見えていない部分を【無意識レベル】と話します。まずは、ボリューム感を伝えたくて氷山を例にします。ある説によれば意識レベルは全体の数%であり、ほとんどは無意識レベルなのだそうです。そして、私たちの行動は、無意識レベルによってコントロールされています。

 それでは、無意識レベルにはどのようなものが保管されているのでしょうか。例えば、【行動習慣】 【思考習慣】 【セルフイメージ】 【言葉】等が、意識レベルの知覚活動を通じて蓄積されています。習慣というのは便利なもので、最初は意識しないと出来ないのですが、何度も何度も意識して繰返すことで無意識に出来るようになります。無意識で出来るようになったことを意識してしまうと逆に変なことになったりします。また“自分はこうなんだという思い込み”も、セルフイメージとして保管されています。

 問題なのは、無意識レベルの習慣やセルフイメージは、否定されたり・修正されることなく素直にそのまま実行(実現)されてしまうということです。たとえ誤っていたとしてもです。そこで重要なことは、無意識レベルの中に【望ましい習慣】や【理想のセルフイメージ】をどのようにして落し込んでいくかということですが、それは、イメージ化とビジュアル化によって可能になります。

 セルフコーチングでは、アファメーションというスキルを使って実行します。

 アファメーションについては次回に書いてみたいと思います。 

 

《ゆるすということ!》

 南アフリカの“バベンバ族”では、部族の誰かが不正をはたらいたり無責任な行動をとったとき、村の真ん中に1人で座らされるのだそうです。

 もちろん、逃げられないような手立てが講じられます。

 そして、村人はみんな仕事をやめて、車座になって本人を囲みます。その後、子供たちも含めた村人全員がひとり一人、その人が過去にした“良いこと”について話はじめます。

 その人の長所・善行・親切な行為などについて、思い出せること全てを、輪になったひとり一人が詳しく語るのです。村人たちは、これ以上ない誠実さと愛をこめて話します。

 その人を共同体のメンバーとしていかに尊敬しているか村人全員が話し終えるまで、この儀式は続きます。それは、何日にも及ぶこともあります。終了とともに輪が崩され、今度はその人を部族に再び迎え入れるお祝いが始まります。

 輪の中心にいる人は、悪人というレッテルを貼られて部族から追放されたりはしません。ゆるしという行為により一体感を取り戻すのです。

 私は、この話を聞いた時に感動したことを覚えています。“ゆるすということ”・・・じっくりと考えたいテーマです。

《秘密にしておく》

 『夢買う人の事』という話が、“宇治拾遺物語”にあります。

 当時は、夢を占ってくれる専門家がいたようです。フロイトの“夢分析”のようで、興味深いです。

 どのような内容かというと、いい夢を見た人が夢占いのところへ行って、大きな声で夢の話をします。隣の間にいた人が、その夢の話を聞いていて『すごくいい夢を見たんだな!』と羨ましく思います。夢占いが『いい夢を見ましたね!』と言ってくれたので、本人は大喜びで帰っていきました。

 隣の間で聞いていた人の順番になって、夢占いにこう尋ねます。『今しがた聞いた夢はものすごくいい夢だが、あれを買えないものか?』夢占いが『買える』と応えます。『どうやったら買えるのか?』と聞くと、『さっきの人と同じような格好で、同じように自分の前で話しなさい』『そして、私にたくさんお金を払いなさい』『そうすれば、あの夢はあなたの方に行きます』と言うのです。

 言われた通りのことをやると、『もうこれで、あなたは夢を買えました』と言われて、夢を買った人には後ですごくいいことがあるのです。いっぽう、せっかくいい夢を見た当の本人は、大きい声でしゃべり過ぎて夢を人に取られ、あまり良いことがありませんでした。

 この話の教訓は、『大事な夢は大きい声でしゃべってはいけない!』ということです。秘密は自分の心の中にしっかりと秘めて、自分で考えてあたためていくことが大事だということでしょうか。 

《モチベーションを考える》

 モチベーション(動機付け)について考えてみたいと思います。

 セルフコーチングでは【動機付け】の定義を次のようにしています。

※何かの行動を喚起するための刺激・キッカケ

 動機付けは、大きく二つに分けられます。
 
1制限的動機(自由を制限されている感じです)
 言葉で表現すると、~~しなければならない。
 やらないと、恐怖・強制・罰等のペナルティーがあるので嫌々ながら行動します。

2建設的動機(2つあります)
 ➀外発的動機・・・・・物・お金・褒章等外部からの刺激が行動を喚起します。
  子供に、宿題終わったらおやつを与える。
 ➁内発的動機・・・・・自己実現欲求に基づく刺激が行動を喚起します。
  自分のやりたいこと、自分にとって価値を感じるもの。

 出てくる、エネルギー量は 内発的動機⇒ 外発的動機⇒ 制限的動機の順番になります。制限的動機付けに基づく行動は、やらされ感を伴いますし、必要最低限が実現されるといわれています。常に自分のやりたいこと(自己実現欲求)に基づいた行動が取れれば理想的なのですが、そうもいきません!

 動機付けの研修では、まず➀~~しなければならないことを箇条書きにしてもらい、次に➁今自分が欲しいと感じているものを3つ書いてもらいます。

 そして、こんな質問をしてみます。『~~しなければならないこと、が終わったら・・・ほしいものが手に入る。どんな気分ですか?』

 これは、制限的動機を外発的動機に変えてみるための一つの考え方です。成功すれば、すこしやらされ感が癒されるかもしれません。それから、A・マズローの欲求五段階説の下三段階も、物質的な欲求で外発的刺激として使えるものです。注目したいのは、上から二番目の【承認の欲求】です。人は、誰かに認められたい、感謝されたい、誉められたいと思っているのです。他人に対して、外部刺激として有効活用してほしいと思います。言葉は、コスト0円です。
 

《ほっこりする話》

読売新聞の投稿から

宿題を教えられる幸せ・・・・・埼玉県 三田寺しず江

小学2年になる孫の学校がインフルエンザで学級閉鎖となった。両親は仕事を休めず、孫が3日間、我が家にやってきた。

孫本人はいたって元気で、宿題が山ほどあるのに、スマートフォンのゲームに夢中になっている。だが、冬の光が差し込む部屋で私が本を読んでいたら、孫が脇にやってきて宿題を始めた。

国語の宿題で分からない漢字があったようで『教えて』とノートを出してくる。私は『もっと丁寧に書くの!』と書き直させる。そんなやりとりが何回かあったが、孫はまんざらでもない様子で、教えてもらうのが嬉しいようだ。

『バーパは何でも知ってるね』と、お世辞まで言ってくれる。

そういえば、孫の母親である娘が小学生のころ、私は保育士の仕事が忙しかった。家に帰っても時間がなくて、娘の宿題をしっかり見てあげられなかった。

今、こうして孫と肩を並べ、ゆったりとした時間の中で、成長を感じられる幸せをしみじみと味わった。

《イエスセット》

 NLPのスキルに“イエスセット”というものが有ります。

 この“イエスセット”とは、面談の初期段階から相手が何度も『はい』と答えるような質問を重ね、その後のやり取りでも『はい』というように癖付けをする心理作戦の一つです。

 例えば、セールス場面で

『御社の業界シェアNO1に戻したいということで良かったですね』

『現状は、業界NO1から3位にまで落ちてしまっているということで、間違いありませんね』

『競合する会社は3社ですね』

『営業スタイルを見直すことで改善したいのですね』

『同時に利益率の向上も実現することで良かったですか』

 事前ヒヤリングで正しい情報を把握しておくことが前提ですが、クロージングの際には有効なスキルと思います。

 また、子供・認知症老人・障害者等にもこのスキルを使用できないものかと、日頃考えています。