月別アーカイブ: 2016年1月

《フレームとは何か》

 『フレームとは、問題解決の際に一つの答えを導き出す為の枠組みです』

 良く使用されるのが“アズ・イフ・フレーム”です。
 英語のas ifから来ているもので、『もしも~~だったら』、また『仮に』『例えば』という言葉を使って問いかけていきます。

 このフレームは、行き詰っている時に有効で、視点を変えたり、新たなアイデアを生み出したりしてくれます。

 例えば次のような質問をしてみます。
※もし、英語が話せるようになったらどうする?
※もし、禁煙が出来たらどうしたい?
※もし、ダイエットが出来たらどうする?
※仮に、大金が入ったら何をする?
※例えば、尊敬する◎◎さんだったら、こんな時どうするかな?
 などの質問です。

 尊敬やあこがれる人の視点に立ってみることは視野を拡げたり、視点を具体的にする効果があります。
 
 実際にやってみると、瞬時に視点が変わることを実感できると思います。どうぞお試しあれ。
 

 

《行動を改めない部下の指導》

 行動心理学の考え方の中に『ガスリーのコート』という話があります。

 まずは、質問です。

 子どもが外出先から帰ってくると、コートを掛けずにポーンとそこに放り出して出かけてしまいます。親のあなたとしては当然『コートを掛けなさい』と注意します。しかし子どもはその時だけ『ハーイ』と生返事をして、翌日学校から帰るとまた、コートを放り投げます。 
 さあ、あなたはこの子どもにどうやってコートを掛けさせますか?

 『叱りつける』『コートを掛けるまで外に出てはいけない、と言う』『コートを掛けるまでご飯を与えない』『コートを掛けたくなるような、かわいいキャラクターのハンガーを買ってあげる』等々いろんな意見が出そうですね。

 この場合の正解は次のようになります。

 子どもに放り出したコートを着せて、もう一度ドアの外に出して、改めて『ただいま』と言って入ってこさせる。
 つまり、まったく同じシーンを繰り返させ、コートをハンガーに掛けることができるまで、繰り返しトレーニングする、というのが《ガスリーのコート》の教訓なのです。

 無意識で行っていることを意識させて、行動習慣が変わるまで繰り返すことで身に着くのです。『言葉だけ』での指導とか、注意とかに気をつけないといけませんね。

《教えないマネジメント》

 かつての日本式人材育成では『教えないマネジメント』が主流でした。

 いわゆる『知識や技術は上司や先輩から盗むもの』『背中を見て覚えろ』というスタイルです。仕事というものは、手取り足取り教えず見よう見まねで試行錯誤しながな学ばせる、泥くさいものという考え方が一般的だったのです。

 しかし、現在では《教えないマネジメント》は限界にきています。一人ひとりに求められる知識やスキルが高度化しているから《教えないマネジメント》を続けていると、企業は早晩衰退していくことになるでしょう。新入社員が負担を感じ定着しなかったり、社員が突然辞めてしまうといった事態が起きかねないのです。

 そのでリーダーが着手すべきは、従来型の《教えないマネジメント》から《教えるマネジメント》への転換です。細かい仕事をきちんと教えて、メンバーにいち早く基本を身につけてもらうのです。

 大切なことは、メンバーに基本的なことで悩ませるのではなくて、もっと高いレベルのことで悩んでもらうことです。基本をしっかり叩き込めば、早く次の段階に進むことができます。それが活力ある組織を創る早道なのです。

 やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ ・・・・ 山本五十六の名言です。

《個人力からチーム力へ》

 チームとしての業績・成果が問われるようになって随分となりますが、今一度考えてみたいと思います。

 私が就職した当時(1980年代)は、個人の能力を高めるための教育と評価が主だったように感じます。時代背景としては、オイルショックが落ち着いてバブルに向かっていった頃で、勢いがあったように思います。

 その後、バブルがはじけて世の中は少しネガティブな時代になり、個々のがんばりだけでは、なかなか業績・成果が出にくくなりました。そこで個人からチームへのシフトが各企業で起き始め、それに伴い人事制度もチーム力を高めるものに変化し、給与体系・人事評価・目標管理等の修正がおきました。

 チーム力を高めるために大きな影響力を持つ存在は、【チームリーダー】です。リーダーシップが重要になるため、弊社でもここ20年位中小企業のリーダー研修を数多く実施してきました。

 ポイントは【個々人の長所に着目すること】【チーム目標を明確に示すこと】【参加型のチーム管理にすること】等でしょうか!

 従来の励まし型マネジメント、『頑張れ』『俺についてこい』『相談にのるよ』的な手法が通用しなくなりました。

 今一度、わが社のマネジメントスタイルの確認が必要かもしれません。

《職人型人材育成》

 お伺いした企業で時々見かけるタイプの上司がおります。

 『師匠の背中を見て学べ』 『技術は盗むものだ』という人たちです。確かにこの世代の方々は、上司の背中から学んだということも事実なのだと思います。ただ、これで通用した時代は終わってしまいました。それは時代のスピードが遅かった時代です。

 昔は、多くの社員が上司の背中を見て育ちました。
 でも、そんな悠長なことをやっていられないのが今の時代です。テンポが違いすぎます。

【人に何かものを教えるときに、背中で教えていたのでは遅いのです】
 
 嫌われても、言うべきところは言い、叱るべきところは叱り、厳しいことを言わなければいけないときは厳しいことを言うのです。背中で教えるのんびりした時代ではもうないということです。

 上司は常に現実をしっかり見つめながら、『われわれの若いころは』『われわれが新入社員のころは』『20代のころは』という発言に気をつけましょう。それは、今の時代に合っていないのです。

 『背中を見て学べ』では、遅すぎです。部下が早く成長できるように努力してください。

《やる気を起こすには》

 職場の教養より

 進むべき道筋であるビジョンを示し、その目的を共有している組織は強いといわれます。会社においては、経営者、幹部社員、そして社員が三位一体となって、やる気を出して取り組まなければ生き残れない時代です。

 やる気を起こすカギは《あなたの為なら一肌脱ごう》という気持ちを起こさせることです。もし人に何かを望むなら、まず自分から、相手の望むものを与えることは人間関係の法則です。

 例えば、相手に対して『もう少し自分に愛情と思いやりを持ってくれれば、もっと自分も優しくできるのに』というのは、人間関係の法則が逆転しています。

 言い換えれば『相手が自分の望みをかなえるまで、自分は相手の望みをかなえない』と言っているのと同じことだからです。

 まず、自分から先に、相手の希望を満たしてあげたいものです。こちらから先に与えれば、相手も喜んであなたに与えようという気になるものです。

 職場の仲間の良さを確認し、言葉や行動で伝えていきましょう。
 

《新年明けましておめでとうございます》

 新年明けましておめでとうございます。
 本年も宜しくお願い致します。

 28年もスタートして早くも五日目になりました。ウカウカしていると春になり、暑い夏を迎え、いつの間にか秋になってしまった、というようなことになりませんように1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。

 【一年の計は元旦にあり】といいます。まずは本年の目標設定をしてみませんか。
 3つのポイントを意識して設定しましょう。
◎肯定的(ポジティブ)な言葉を使いましょう。
◎挑戦的な目標にしましょう。
◎具体的・明確な目標にしましょう。

 今年は、あなたにとって素晴らしい年になることを御祈念致します。