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《ピーターの法則》

 “ピーターの法則”という言葉を時々耳にします。ネットで検索してみると色んな情報が書き込まれていますが、一言でまとめてみると『能力主義の階層社会において、その構成員は、いずれ無能レベルに達する傾向がある』といった感じでしょうか!
 つまり、企業においては主任・係長・課長・部長と昇進していって、それぞれの地位で有能な実績を残すことができるが、最後の昇進は無能レベルの昇進とならざるを得ないということになります。そして、階層社会のすべてのポストが無能レベルに達した人たちで占められていることになると・・・・。仕事をするのは、まだ無能レベルに達していない社員によってなされるというのである。
 『名刺部長・待遇課長』等という方々の中にも、ここにいう『無能レベル』に達した人がいるかもしれません。時間外対策の為の管理職等も同様に組織に与えるダメージは大きいものと考えます。
 従って、弊社ではこれら無能レベルに陥ることを防ぐため、『上位等級の等級適正』があるかどうかを、重要な昇格判断の基準とするように指導を続けています。
 

《動機づけ》

 動機づけの理論について整理してみます。

 《建設的動機》
 ※内発的動機 【自己実現動機】
 ※外発的動機 【報酬・褒章・表彰等】

 《制限的動機》
 ※『~~しなければならない』という強制的なものに基づくもの。

 以上に示した動機づけの中で、最も望ましいものは“内発的動機”によるものと考えます。自らの意思で自主的に行動しますから、大きな推進力とエネルギーを持っています。一方“制限的動機”はどうでしょうか。それをしなければ何か恐ろしいことが起こるといったような、プレッシャーが背後に感じられ心理的に後退したイメージです。必要最低限が実現されると言われています。

 私たちの行動をチェックする一つの方法は、生活のどの分野が『しなければならない』か、また『したいこと』に基づいているかを考えてみることです。私たちが、『自由に何かをやりたい』という場合と、『何かをしなければならない』と感じる場合とは、動機づけにおいて本質的に異なります。『自ら選択したもの』『自らそれをしたいと感じたもの』といった【自己実現動機】に基づいて前進していきたいものです。