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《アマゾンの組織運営》

 最近、アマゾンジャパン社長のジャスパー・チャン氏のコメントが記事になっていましたのでご案内します。

 ベソス(アマゾンのCEO)の考えはとてもシンプルで、ぶれることがありません。品ぞろえを充実させ、お客様を大切にしようとする姿勢が一貫しています。

 彼は長いスパン(期間)で経営を考えています。目先の業績について言及するのを聞いたことがありません。短くて5年先、時には100年後に向けた話をする。新規ビジネスが失敗したり、自社の株価が大きく下落したりしても動じません。

 例えば、電子書籍リーダー『キンドル』は構想から完成まで7年かかりました。その間、挫折しかかったこともありましたが、『キンドルはお客様に喜ばれる』との考えは揺らぎませんでした。

 また、社員の人事異動につていは、上司が部下に命じることはありません。部署の移動は本人の希望に基づきます。まず人材を欲しい部署が募集する。社員が手を挙げて了解が出れば、原則として未経験の部署でも海外でも移動できます。自分で責任を持ってキャリア形成を考えてほしいからです。
 
 他にも色々とコメントしていますが、私が気になった部分を紹介しました。

※アマゾンジャパンは、2000年に社員数十名でスタートした。現在7000名を超え、売上高は1兆7400億円。

《チーム力を考える》

 ちょっと質問です!

 次の2チームのうちどちらをあなたは高く評価しますか?
【Aチーム】・・・メンバー3人
 ※3人のスキル・知識の評価点(100点満点)
  佐藤さん・・・60点
  鈴木さん・・・70点
  高橋さん・・・50点
 【3人の平均点・・・60点】

【Bチーム】・・・メンバー3人
 ※3人のスキル・知識の評価点(100点満点)
  齋藤さん・・・90点
  菅原さん・・・60点
  太田さん・・・30点
 【3人の平均点・・・60点】

 いろんな視点からの評価があるだろうと思いますが、以前私は【Bチーム】を高く評価していましたが、第三者は点数の一番低い人に焦点をあててチームを評価することに、ある時気がつきました。従って現在は【Aチーム】を高く評しています。

 どちらのチームを目指すのかによって、【人事考課の方針】を決定しないと間違った人事考課制度の構築になってしまいますので、充分に留意する必要があります。

 最近読んだ本に次のような記載がありましたので、ご案内します。

『どんなに強い選手がいたとしても、ほかの選手とレベルがかけ離れていれば、チームとしては機能しない。強い選手が、強引にホールを運ぶことになり、無茶なプレーにつながる。何より、全力を出し切っても勝てないんですよ。勝つためには、一人一人が役割を果たし、チームに貢献しているという状態をつくらなければならないんです。』
※国境を越えたスクラム・・・・ラグビー日本代表になった外国人選手たち  山川 徹著

《マインドフルネス》

 ここ数年『マインドフルネス』という言葉をよく耳にするようになりました。コロナ休暇でストレスが蓄積しているようなときに有効かもしれませんので、簡単な方法を二つご案内します。

【呼吸マインドフルネス】
➊椅子にゆったりとリラックスして座り、両足はしっかり床につける。
➋目はつぶってもつぶらなくてもよいです。両手は手のひらを下にして軽く太ももの上に置く。
➌『1、2、3、4、』とゆっくり頭の中で数えながら鼻から息を吸う。4回で吸います。
➍『1、2、3、4、5、6、7、8、』とゆっくり頭の中で数えながら息を口から吐く。8回かけて吐き出します。
➎呼吸に意識を向けます。
➏途中で雑念が浮かんできますが、雑念に気づきながら呼吸に意識を集中します。
 呼吸に集中しながら、他の雑念が有ってもいいのです。受容しましょう。
➐これを10回程度繰り返す。

【味わうマインドフルネス】
➊イチゴ一粒、クラッカー1枚等小さめの食べ物をひとつ用意する。
➋それを『手でつまむ』『口に入れる』『歯でかむ』『舌で味わう』『飲み込む』など、
 それぞれ一連の感触、歯ざわり、甘味などの感覚をよく味わう。
➌他の事は出来るだけ考えず、今その瞬間に集中する。

 他に【ボディースキャン】【ストレッチ】に意識をむける方法も活用されています。ストレス緩和や脳の休息に有効だという論文もあります。こんな時期ですから、試してみてはいかがでしょうか!