月別アーカイブ: 2018年9月

《仕事のやりがい調査》より

 ある“仕事のやりがいと楽しみ方調査”によると、男性・女性のトップ5は次のようになっています。

【男 性】
1 お礼や感謝の言葉をもらうこと
2 仕事の成果を認められること
3 目標を達成すること
4 自分の成長を感じること
5 仕事をやり遂げること

【女 性】
1 お礼や感謝の言葉をもらうこと
2 仕事の成果を認められること
3 自分の成長を感じること
4 目標を達成すること
5 仕事をやり遂げること

 少し順番は違いますが、男性も女性もトップ5についてはほとんど同じといっても良いと思いました。この中に高い給与が入っていないことに興味を持ちました。

※他者貢献感 ※達成感 ※成長感がモチベーションや働きがいに大きな影響を与えていることを示しています。

  

《コンサルタントは組織をぐちゃぐちゃにする》

 “コンサルタントは組織をぐちゃぐちゃにする” カレン・フェラン著

 強烈なタイトルにひかれて読んでみましたが、色々と考えさせられました。

 著者はアメリカで長年コンサルタントとして活躍をしているようですが、ご自分が感じたことを率直に書いています。私の業務に関係がありそうな部分を紹介してみたいと思います。

 人事・目標管理制度で著者が否定的な理論
※理論=Ⅰ
 業績給やインセンティブ報酬は従業員をやる気にさせ、会社の目標に向かって努力させるのに役立つ。
※理論=Ⅱ
 数値目標や指標つきの目標は従業員をやる気にさせ、業績の向上に役立つ。
※理論=Ⅲ
 年次業績考課、とくに評価スコアをつけることは、従業員の業績向上に役立つ。

 著者は大会社のコンサルタントとして現場を見てきているようですが、組織規模の大小・組織の歴史等様々な要件があるのですべての組織に適用されるかは疑問ですが、参考にしたい点もあります。

 知者が大切にしている点は【部門間の関係改善】【組織内の良好な人間関係作り】をあげていました。

《生きがいについて》

 神谷美恵子著 “生きがいついて”を読み終わりました。

 読みだすきっかけは、NHKEテレで取り上げられていたのを見たことでした。

 普段“生きがい”について、じっくり考えることが無かったのでいい機会を与えてもらった感じです。

 一番印象に残ったのは、読者からのコメントでした。

 “慈雨のような一冊”  佐藤律子  一部ご案内します。

 我が家の次男、拓也は、反抗期まっただ中で小児がんを発症し、苦しみながら、執着の一つひとつを手放していく様を見せてくれました。拓也にとって私は、あまりに不甲斐ない母親にすぎませんでしたが、私にとって拓也は、人としての生死を身をもって示してくれた先達でした。
 『おとんもおかんも僕の看病で疲れたやろう。もう楽にしてやるな。ゆっくりお休み。僕も疲れた。』
 なくなる前日、ねぎらいをこめてそういわれ、返す言葉がありませんでした。かつて朝毎に母親を睨みつけて登校していた反抗期の少年ではなく、自分の人生のチリを払い、長い別れを告げようとしている一人の旅人でした。
 励ます私に向って、『分かった。僕の命をもう一度女神の天秤にかけてみる。けどどっちにしろ、今日明日が峠だ。』と言いおいて生涯を終えました。

 “生きがい” それぞれ人によって違うものがあるのかもしれません。探しながら人生を送りたいと思いました。