月別アーカイブ: 2017年12月

《囚人のジレンマ》

 囚人のジレンマというゲーム理論をご存知でしょうか!

 次のような内容です。

 あなたと友人が銀行強盗をして捕まったとする。二人は別々の部屋で警察官の取り調べを受けることになるが、当然離れているので二人は相談をすることは出来ない。
そんな状況の中で、警察官から四つの取引をもちかけられる。

➀友人が首謀者で、友人があなたにとって不利な証言をしなければ、友人は5年の刑で、あなたは釈放される。

➁あなたが友人に不利な証言をせず、友人があなたに不利な証言をすれば、あなたは5年の刑で、友人は釈放される。

➂双方が互いに不利な証言をすれば、二人とも3年の刑になる。

➃双方が互いに証言を拒否すれば、二人とも1年の刑になる。

 二人が互いに信頼できているとわかっていれば、答えは簡単ですね。黙って黙秘をして、互いに1年の刑。しかし、これが一回限りだとすれば、『双方が証言をして、二人とも3年の刑』という選択になるのでしょう。

 興味深い実験は、このゲームを20回続けた場合です。

 結果は、初回ラウンドでは協力をして、その後は前回のラウンドで相手が選んだ選択を真似し続ける【しっぺ返し作戦】ということになります。影響力の武器の著者、ロバート・チャルディーニが言う【返報性の原則】がはたらくのでしょうね。

 組織活動にも、返報性の原則がはたらいているとすれば【相互扶助】という考えが組織運営にはとても重要になると思います。

 

《マズローの欲求5段階説》

 読売新聞の編集手帳から

 人間の欲求には優先順位がある。米国の心理学者A・マズローは、かつてそんな“欲求段階説”を唱えた。

 生身の人間がまず追及するのは、食事や睡眠などの生理的欲求だ。二番目が安全欲求で、以下、社会に居場所を得たいという欲求(所属の欲求)、皆から認められたいという承認欲求などが続く。先の新語・流行語大賞の結果に、この学説を思い出した。

 大賞の『インスタ映え』は、画像共有サービス『インスタグラム』に由来する。投稿者は、見栄えのする風景といった『映える』写真をケータイから送り、見た人から
“いいね!”をもらうことを励みにするらしい。

 選には漏れたが、候補には『けものフレンズ』もエントリーされた。主人公は、事あるごとに“すっごーい!”と仲間に称賛される。そんなシーンが評判になったテレビアニメだ。いずれの言葉にも、人々の承認欲求が強くにじむ。

 マズロー流に言えば、仮に暮らしが安泰でも人間は満たされない。流行の背景には、【自分は正当に認められていない】という人々の不全感がありはしないか。閉塞感の漂う時代。だからこそ、互いの美点を認め合う余裕が欲しい。

※お金とか物による動機付けではなくて【承認欲求】を満たしてあげることが重要なのでしょうか!

《目標管理の手法を考える》

 ここ二十数年人事考課制度の一環として【目標管理制度】の運用指導を実践してきました。人事考課制度の一部として運用する場合には、どのようにして最終の評価を決定するかといった視点が重要視されます。定性化目標の場合には特に以上のような傾向が見て取れます。

 目標を持って業務にあたることの必要性については充分に認識を持たれているのだとは思うのですが、実務上は様々な抵抗に出会います。例えば、最初は目標の設定数を5つにしてスタートするのですが、時間の経過とともに設定数が減少してくる傾向にあります。今後人手不足の社会環境の中で増々進んでいくのではないかと懸念しております。

私は、目標管理制度は目標設定という手法を使用して日常業務や外部の環境に変化を起こすことだと考えています。プラスの変化を起こすことで効率的な業務遂行と働く者たちのゆとりを同時に実現する為の有効な手段だと思います。

 『人手が足りない、時間がない』と言ってるだけでは、何の変化も起きません。目標管理制度を積極的に運用して業務改善に役立てて欲しいと願っています。

 

《宮里藍ちゃん引退しましたね》

 ブリジストンの広告より

 1日を通じてダメな日もあれば、
 びっくりするぐらい調子がいい時もある。
 どこか人生にも似ている
 ゴルフというスポーツを、
 とにかく楽しんでください。
 
 これから始める人も、
 ハンディキャップシングルの人も、
 ゴルフは、上手くなればなるほど、
 難しいスポーツですが、
 だからこそ、
 ひとりひとり違う楽しみ方が
 あるんだと思います。

 私は、少し休んで、
 いろんなことを整理したら、
 新しい人生をはじめます。
 みなさんから頂いた応援を、
 次のパワーに変えて。
 
 意志あるところには道がある。
 これからも。

 14年間ずーっと幸せでした。  宮里 藍

※読書家だったり、常に目標設定をしてチャレンジしていたことは、意外と知られていませんね