月別アーカイブ: 2017年11月

《認知のゆがみを取る》

 次のような考え方の癖を自覚するようであれば、試しに少し物事の見方を変えてみましょう。

➀ すべてか無かの思考・・・何事も0点か100点か、の採点基準しか持たない考え方
➁ 一般化のしすぎ・・・一回起こったことが何度も続くように感じてしまうこと
➂ 心のフィルター・・・良いことを無視して悪いことのみを残す
➃ マイナス思考・・・良いことまで悪く考えてしまう、悪質な認知のゆがみ
➄ 結論の飛躍した推論・・・人の心の読みすぎや先読みのしすぎ
➅ 拡大解釈と過小評価・・・悪いことを大きく、良いことを小さく見てしまうこと
➆ 感情的決めつけ・・・自分が感じているだけなのに証拠があるように確信してしまう
➇ すべき思考・・・わざわざ過度なプレッシャーを与えてしまう
➈ 誤ったレッテル貼り・・・一事が万事的な発想
➉ 個人化・・・自分に無関係なことまで関連づけてしまう
      (寺下謙三クリニック院長 サイトより)

 ネガティブな思考習慣を持つと6番の(悪いことを大きく見る)傾向や、悪いことがずっと続くと考えたりしますね。このような思考習慣を矯正するために、作家の五木寛之は『その日に起きた出来事を、良かったこと・悪かったことに分けて書き出す』といったことを進めています。出来事はニュートラルです。その出来事をポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるかは各人の認知によるものです。トレーニングが必要です。

 

《固定観念を超える》

 大学での勉強も四回を終了しました。

 講師の先生がソニーの出身の方で第四回目の授業では、NHKで30年前に放送した番組で、当時ソニーの代表である“盛田昭夫”さんにインタビューした動画を見せてくれました。10分程の番組でしたが、濃い内容のものでした。

 インタビューで盛田さんは2つの内容のことを話していました。
※一つは『売り方を考えろ』ということ。
 今風で表現すればマーケティングです。
 【ターゲット】【ポジショニング】【メッセージ】を考えることだと思いますが、当時は『良いものを作れば売れる』といった考え方が主流でしたので、盛田さんの話している内容は革新的でした。

※もう一つは『常識を疑え』です。
 製品・技術・サービスは、固定観念を超えた柔軟な発想から活路が生まれるものだと思います。カップめん・スマートフォン・ウオークマン等々驚きの製品が世の中に登場しました。組織の中に自由な発想を生む仕組み作りも大切なことのような気がしました。

 

《マーケティング戦略から》

 今日は、マーケティング戦略から3つの質問をしますので、是非考えてみてください。

1あなたの顧客は誰ですが?

2その顧客に、どんな技術・商品・サービスを提供しようとしているのですか?

3それを実現するには、どのような人材が必要ですか?

 マーケティングのセグメンテーション・ターゲティングの切り口から考えてみました。

《ほめる・叱る》

 学習理論によれば“行動は正の強化によって起こりやすくなり、負の強化を用いることで起こりにくくなる”とあります。

 確かに、ショーに登場する犬・サル・魚たちのトレーニングの様子を見ると、上手く行ったときにスナックや餌をご褒美にして与えています。これはどうゆうことかと言えば、動物たちがトレーナーの期待通りの行動をしたら、餌を与えたりほめたりしてご褒美をあげれば、その後同じような行動を起こしやすくできる、という考え方です。

 逆に負の強化とは、言葉で叱ったり罰を与えたりすることで、ある行動を止めさせることができる、という考えです。

 シンプルで分かりやすい理論ですが、難しい事例もあります。

 例えば、教室で乱暴にふるまう生徒のケースですが、学習理論によって対応すれば、叱ったり・罰を与えて負の強化をすることで止めさせることが出来ることになるわけですが、研究によると、負の強化が逆効果になって望ましくない行動をさらに助長してしまう、という結果が出ています。というのは、先生は図らずも、その子供に注目するという正の強化を与えてしまっているということになるからです。

 こういうケースの場合には、正も負も与えない“無視する”が良いそうです。