月別アーカイブ: 2017年8月

《未来の年表》

 最近ベストセラー新書の『未来の年表』・・・河合雅司著を読みました。興味深い内容になっていました。

 60歳になった私にとっては、とても身近に感じるものがあり説得力がありました。

※人口減少日本でこれから起きること
 【2020年】・・・女性の半数が50歳超え
 【2024年】・・・全国民の3人に一人が65歳以上
 【2027年】・・・輸血用血液が不足
 【2033年】・・・三戸に一戸が空き家に
 【2039年】・・・火葬場が不足
 【2040年】・・・自治体の半数が消滅
 【2042年】・・・高齢者人口がピークを迎える

 高齢者一人を勤労世代三人で支える《騎馬戦型社会》から高齢者一人を勤労世代一人で支える《肩車型社会》が、早晩訪れます。本の中でもふれていますが、65歳以上の高齢者を労働力として活躍して頂くことが重要だと思います。生涯現役の考え方ですが、元気で活力あふれる60代・70代がたくさん見受けられます。企業も労働力不足を70歳定年対応で臨んでほしいものです。

《組織の問題》

 人生案内・・・・・読売新聞から

 50代の女性。最近になって、保育士の資格をとり、保育所で働いています。新人いびりがひどいです。

 資格をとってすぐに働き始めた公立の保育所では、相談したいと思った上司も、嫌みを言われている私の姿を見て、笑っていました。私が仕事ができないからだと思います。

 わずかな希望を持って、別の保育所に転勤しました。そこでもどなり散らされ、人権を無視した発言や、あからさまな無視などが続いています。助けてくれる人はいません。怖くて上司にも言えません。

 円形脱毛症になり、体調も悪化しました。子供たちの前では明るく振舞っていますが、家族も心配しています。

 甘い世界ではないと分かっています。年度途中なので、この一年間は行かなければならないと思っています。年度末までは長い道のりです。心の持ちようを教えてください。(兵庫県・T子)

 回答は省略しますが、回答者の最相 葉月(ライター)さんは、励ましの言葉をかけていますね。

 保育現場でのいじめ問題は多いのでしょうか!医療・福祉の現場でも共通する問題であるかもしれませんが、園児・患者・利用者の方々にストレスの矛先だけは向かないように注意したいものです。

《離職率改善》

 少子高齢化の社会と向き合いながら業務を進めていますが、《離職率》について時々話題になります。

 私見ですが、“離職が全くない”という状況も?がついてしまいますが、年度内に20%~30%も離職が発生するような組織も当然?ということになりますね。一般的には【5%以下の離職率】を目標とするのが、よろしいかと考えています。

 私はこの時期個別面接の立会をしています。前期は500名ほどの社員の方々の面接を複数の組織で実施しました。一人あたり20分の面接時間ですが、事前に記入していただいたシートに基づきコミュニケーションを取ります。法人のトップも同席して質問をしたりします。基本的には社員の方々の話しを聴くことに集中しますが、色々な話を聴くことが出来て大変に勉強になります。 

 テーマは、離職率ですが、個人面接を丁寧に実施している組織の離職率は、【極めて低い】状況です。離職率の高いと考えられる組織には是非丁寧な面談をお勧めしたいと思い、今日はこんな内容にしました。

《人事考課・レベル3の確認》

 このブログでも、時々ふれています【人事考課・レベル3】について考えてみたいと思います。

 一般的に使用されている人事考課シートは
※考課要素    管理能力 量的実績 規律性 協調性等
※等級別ウエイト 各等級ごとにウエイト調整を行う
※評価内容    考課要素ごとに5段階レベルを文章で表現している

 まずは被考課者が、考課要素ごとに表現された評価内容を読んで自分の主観でレベル1~5を選択し自己評価します。次に同じような手順で上司が考課要素ごとに部下のレベルを1~5のいずれかを選択して他者評価します。問題は、文章で表現された評価内容を読んだ時の各人の理解の差が出るということです。いわゆる【考課エラー】甘・辛とか考課ギャップと呼ばれるものです。悩ましいです。でも、人間だから必ず起きるのです。

 これといったうまい対策が中々見つからないのですが、私は考課要素ごとにレベル3(普通)を考課者に考えて貰うようにしています。そうすると、レベル3の指標とかチェックリストとか思ってもいなかった資料が出来てきたりして、とても勉強になることがあります。

 9月は、上期の人事考課の時期ですね。我が社の【人事考課レベル3】を考えてみる良い機会かもしれません。チャレンジしてみては!