月別アーカイブ: 2017年6月

《今春の新入社員意識調査》

 【勤務外の付き合い『イヤ』30%】 読売新聞の記事より

 公益財団法人『日本生産性本部』などが今春の新入社員に行った調査で、“職場の同僚・上司らとは勤務時間以外は付き合いたくない”との回答が過去最高の30.8%(前年比10.1㌽増)に上がった。

 分析担当者は『深夜に及ぶ飲み会の準備などが問題となった電通事件が影響した可能性もある』としている。

 調査は1969年から実施しており、今年度は3~4月、新入社員1882人から回答を得た。

 プライベートを大切にする傾向が続いており、“仕事は人並みで十分”は57.6%と、過去最高だった昨年度の58.3%からほぼ横ばい。“仕事中心か・私生活中心か”の質問では、【私生活】が14%と、【仕事】の6.9%を3年連続で上回った。最多は【両立】の79.1%だった。

《人事考課3レベル》

 このブログを読んでいる方々には、人事考課制度を運用し人事考課に日々頭を悩ませている人もいることと思います。

 人事考課者トレーニングで確認していることについて少しふれてみましょう。

 人事考課者トレーニングは、一般的には次のようなプログラムで進めています。(2~3時間程度)

1 人事考課制度の目的
2 目標を持つことの意味
3 考課エラー
4 考課要素ごとの5段階中3のレベルは?

 特に難しいのが、4番目の3レベル(普通)の確認です。研修時間内では、中々まとまらないことが多くて宿題にしたりしています。各部署ごとに箇条書きにしたり、チェックリスト方式にまとめたりと色々な形式で出てきますが、私にとっては、大変勉強になる貴重な時間なのです。このレベル3の目線合わせば、人事考課制度運用にあたっては大変重要なポイントと考えています。

 定期的に確認作業が必要かもしれませんね!

《人事考課制度導入の目的》

 四月に酒田市内を散策していると、とある“布団や”さんの玄関辺りが赤白の垂れ幕で飾られているのに目がいきました。気になったので近づいて行って“よーく見たら”こんな風な看板が立っていました。

 『お陰様で100周年を迎えることが出来ました』・・・・・・。私は60歳になりましたが、私より40歳も先輩であることにちょっと感動を覚えて帰ってきたという出来事です。

 私の仕事は、組織とか人事制度のコンサルティングが中心です。目的としていることは《組織の永続》になります。私の関与する組織が、布団やさんのように、100年、200年と存続していることを日々願いながら業務に励んでいます。

 そこで、“組織が永続”するためにはどのような人材が求められるのでしょうか!私の仮説ですが、【自ら考え・自ら行動できる人材】が組織の永続を支えるのではないでしょうか。組織の60%~70%は【指示待ち人材】といわれています。この場合には、指示されたことは一生懸命にやりますから、半分は出来ていることにことになります。不足しているのは、批判的な視点です。指示・命令を無批判で受け入れるのではなくて、批判的な視点で考えてみるということです。

 もう少し具体的に言えば【提案・代案】が出せることだと思います。ただ、批判だけするのは【評論家】です。業務改善等考えながら仕事に励んでほしいものです。

《不毛な労働》

 労働それ自体が人間を成長させるという考えには、根拠がありません。また、どんな労働にも価値があるという考えなど愚の骨頂というべきです。

 ある知人の話しですが、刈る必要のない芝生を壊れかかった芝刈り機で刈るように命じられたことがあるそうです。これは、指示・命令に服従する態度を叩き込むのが目的であり、芝刈り自体はどうでもよかったのでしょう。

 私たちは、これほどに極端な仕事はしていないはずですが、“不要・不急”の仕事にどれくらいの時間を使っているでしょう!

 子供たちは、数分間で習得できるはずのことや、そもそも勉強する必要のないことを学ぶために、毎日学校で悪戦苦闘を強いられているかもしれません。

 時間とエネルギーと才能を浪費させる労働や勉強は、無意味などころか、知性を麻痺させてしまいます。

 P・ドラッカーは、タイムマネジメントの中で仕事を書き出すことの有効性について説明をしています。書き出して“見える化”することによって、やらなくてもよい仕事が発見しやすくなるということだと私は理解しています。

 優先事項よりも後先事項(マイケル・デル)の言葉にもあります。

 このような視点で、日常業務を一度見直してみませんか。