月別アーカイブ: 2017年1月

《がんばれ、とは言うまいぞ》

 読売新聞の編集手帳より

 『がんばって』とは声をかけない。背中を叩いて励ましもしない。ここが勝負どころの天王山と内心承知していても、知らん顔で送り出す。

 稲畑汀子さんの句がある。【受験子の旅立つ朝を常の如】こちらの期待を負担に感じ、またコチコチに緊張されては困るからね。『がんばれ』とは言うまいぞ。知らん顔、知らん顔・・・・。

 この半月ほどを一句の親心に似た気持ちで過ごしてきた。今は、息子に合格通知が届いたような心境でいる。

 大相撲初場所で、大関稀勢の里が初の賜杯を手にした。そして日本出身の力士としては19年ぶりの横綱昇進が決まった。

 【稀勢の里、君がなんとかせにゃいかん】この時事川柳が読売新聞に掲載されたのは8年前である。『今場所こそは』と期待され、そのたびに大事な星を落としてはファンをがっかりさせてきた。本人がいちばん悔しかったはずである。千秋楽の、万感の涙が語っていた。

 季節には早いが、南国から寒緋桜の便りが届くころである。その言葉を贈ってもいいのだろう。【冬に耐えて耐えて、桜咲く】 

 

 

《マーケティングとイノベーション》

 “マーケティングとイノベーション”という言葉はよく耳にします。P・ドラッカーの本によくでてきますが、事業経営では重要な考え方だと思います。

 一方では“経営戦略”もとても大切です。今から、30数年前に マイケル・E・ポーターが“競争の戦略”という本を書きましたが、現在でも私にとっては教科書的な存在です。

 少し厚めの本で、たくさんの情報・考え方が書いてありますが、戦略策定のポイントは次のように私は理解しています。
【戦略策定ポイント】
※ 差別化・・・・・・・・・・・・他との違いをどうするか?
※ コストリーダーシップ・・・・・安く提供するには? 
※ 集中・・・・・・・・・・・・・強みに集中する

 未だに通用する考え方だと思います。

 また“マーケティング”は、お客様の問題解決、“イノベーション”は、お客様の気が付いていない問題解決と“マーケティングのすすめ” 高岡浩三著の本の中にありました。改革と改善という言葉を区別していかないとダメなんだ、と気付かされました。

 是非“マーケティング” “イノベーション”について、じっくり考えて頂きたいものです。 

 

《コミュニケーションⅡ》

 NLPのスキルにLABプロファイリングがあります。非言語コミュ二ケーションとも関連がありそうなので書いてみます。

 LABプロファイリングの中に《知覚チャンネル》というカテゴリーがあります。これは、人が物事を認知したり納得するときに、どの知覚チャンネルを使って情報収集をするのか?というですが、一般的には次のようになっています。
※視覚チャンネル型・・・・証拠を見ることで      55%
※聴覚チャンネル型・・・・何かを聞くことで      30%
※読解チャンネル型・・・・書かれたものを読むことで   3%
※体感チャンネル型・・・・作業をしてみることで    12%

 このカテゴリーは、相手が物事を判断するために、どの知覚チャンネルを使って情報を集めているかを判別します。
 
 質問への答え方によって、相手に必要な情報をどうやって伝えればいいかが推測できるのです。

 人によって意思決定するために必要な情報を集めるために使う優位な知覚チャンネルは違いますが、パターンとしては上記に示した4つになります。

 相手のパターンを知らないと、無駄なことに労力をかけたり“間違った努力”に時間を費やしたりする恐れがあります。プレゼンやセールスシーンなどあらゆる場面で活用できます。

【パーターンを見分けるには】
 質問の例
『ある人が仕事ですごいって、どのようにしてわかりますか?』

※視覚型の特徴
『証拠を見るとわかる』 
※聴覚型の特徴
『その人のことを話しているのを聞くとわかる』
※読解型の特徴
『その人が書いた報告書などを読むとわかる』
※体感型の特徴
『その人と一緒に作業してみるとわかる』

 さて、あなたはどのパターンでしょうか!

 

《コミュニケーション》

 最近の企業が新入社員に期待する能力の一つに“コミュニケーション能力”あります。そこで、今日は“コミュニケーション”について考えてみたいと思います。

 私は、コミュニケーションの研修を実施するときには最初に『コミュニケーションの目的は?』の質問からスタートします。受講生の皆さんに発表して頂きますが、様々な答えが返ってきます。あなたも是非考えてみてください。

 私の研修では、コミュニケーションの目的できなくて【手段・スキル】が中心に進めていきますが、大事にしていることは“言語”の部分と“ボディラングウェジ”になります。心理学者のメラビアンは、コミュニケーションの三要素【目による】【耳による】【言語による】の割合をそれぞれ【55%】【38%】【7%】といっています。この割合をみて、『言葉ってたった7%しかないから、コミュニケーションって言葉にあまり意識をしなくてもいいや!』と勘違いする方々もおりますが、私はコミュニケーションでは“ボディラングウェジ”も大切なのだ、と理解しております。従って言葉の使うタイミングとか洗練された言葉の使い方を事例を使いながら確認して頂いております。

 具体的には、肯定的言葉と否定的言葉の使い分け・言葉の具体的な意味の確認等々・・・・・。

 最近よく目にする公衆トイレには『いつも綺麗に使用して頂きありがとうございます』
 以前は、『汚さないようにご使用ください』でした。
 言葉から人は、イメージを喚起します。それによって行動が起きます。何をイメージさせるかが重要です。

 今日はここまでにして、次回は非言語コミュニケーションについて考えてみます。