月別アーカイブ: 2016年12月

《ドラッカーの金言より》

 仕事ができるものは、多くのことで成果をあげなければならないことを知っている。だからこそ集中する。
 
 集中するための原則は、生産的でなくなった過去のものを捨てることである。第一級の資源、とくに人の強みという希少な資源を昨日の活動から引き揚げ、明日の機会に充てなければならない。昨日を捨てなければ明日を創ることはことはできない。

 意識して体系的に廃棄をしないかぎり、組織は次から次へと仕事に追われる。行ってはならないこと、もはや行うべきではないことに資源を浪費する。

 そのため、せっかくの機会を利用するうえで必要な資源、とくに有能な人材が不足する。

 あまりにわずかの企業しか昨日を捨てていない。あまりにわずかの企業しか明日のために必要な資源を手にしていない。

 ドラッカーの言う“イノベーション”とは、捨てることなんでしょうね!

《集団の選択》

 読売新聞の“編集手帳”より

 迎える宴会シーズンの余興に加えてもいいかもしれない。

 コインでもあめ玉でもガラス瓶いっぱいに詰め込み、一番近い数を言い当てた人が賞品として受け取れるとする。

 誰が当てるかは時の運だが、確実に正解に近づく方法ならある。まず、個々の参加者が周囲に惑わされず、一人で答えを考える。次に答えを持ち寄って平均すると、個々の答えのバラツキにかかわらず、ほぼ必勝と言える精度に至る。・・・・・物理学者レン・フィッシャー氏の“群れはなぜ同じ方向を目指すのか?”にあった。

 正解のある問題で、ガラス瓶で言えば重さや見た目といった相応の情報がもたらされる場合には、個々の考えを集めた『集団の選択』に間違いはないという。

 仏ルイ16世の革命裁判でも、公正な審理を求めた数学者が、独立した陪審員による多数決を提案した。それは退けられたが、集団の選択を社会にどう反映させるかは、今も変わらぬ難題だ。

 英国の国民投票や、米大統領選の後だけに強く思う。瓶の中身のような正解はなくとも、まずは周囲に惑わされず、相応の情報を集めてじっくり考えることから始めたい。 

《飲み二ケーション》

 新年度に入って500人弱の社員の方々と面談を実施してきましたが、多くの組織で“コミュニケーション不足によるトラブル”がありました。積極的に上司・部下の双方からのコミュニケーションの必要性を当事者は感じているようなのですが、中々進まないといった実態があるようです。

 読売新聞に『職場・飲みニケーション、推奨』という記事がありました。農機製造会社・クボタの社内居酒屋“クロッシング”が取り上げられています。

 “クロッシング”は社員が終業後も気軽に交流できる飲み二ケーションの場を作ろうと、2011年に開設。日中はカフェレストランとして稼働して、午後五時に居酒屋に変わる。閉店は午後八時とあって『さっと飲んで帰宅しやすい』『深酒しないで済む』といった声が多いという。居酒屋時間帯の利用は、1日平均40~50人もいるそうだ。

 400円~500円のメニューが中心で種類も豊富な様子が写真で紹介されています。

 社内に居酒屋は、中小企業では難しいかもしれませんが、福利厚生の一環として部ごと・課ごとに予算を計上してあげることは必要と感じました。 まずは、コミュニケーションの量を増やす為にも有効かもしれません。