月別アーカイブ: 2015年3月

《65歳超雇用企業増加》

 読売新聞の記事より

 65歳を過ぎた社員を引き続き雇う企業が増えている。景気回復で国内全体の雇用が改善し、若年層の採用が難しくなる中、豊富な経験や人脈を持つ高齢の社員を求めている企業が多いようだ。

 大和ハウス工業は27日、年齢の上限なしで働き続けることができる新たな雇用制度を4月に導入すると発表した。定年の65歳を超えた社員が対象で、週4日勤務の嘱託契約となる。月額20万円の固定給で、正社員の半額程度のボーナスも支給される。3月に定年を迎える約30人のうち9人の継続雇用が決まっている。

 機械工具商社のトラスコ中山も4月から、定年を63歳から65歳に、定年後の雇用延長の上限も65歳から70歳にそれぞれ引き上げる。安定的な雇用を約束することで社員のやる気向上を目指す。

 不動産仲介業の東急リバブルも、一定の基準を満たす社員について、70歳までの最長5年間、契約社員として雇う制度を2014年4月に導入した。

 政府は13年4月施行の改正高年齢者雇用安定法で、企業が25年度までに希望者全員を65歳まで雇用することを義務づけた。

 さらに65歳を超えた従業員を雇うのは中小企業が多い。雇用全般の改善に加え『学生の大手企業志向が強まり、若手人材の確保が難しくなった中小企業が高齢者の雇用を増やさざるを得なくなっている』との指摘もある。

 ただ、企業にとっては、定年を過ぎた高齢者を雇うと総人件費の増加につながりやすい。このため、65歳を超えた人の雇用には慎重な企業も多い。

《承認の欲求》

 心理学者“マズロー”の欲求五段階説という考え方が有ります。
 
 少し説明をすると、人の欲求は下から満たされていくということが一つ。

 次に一つの欲求が満たされると一つ上の段階の欲求に変化する。

 欲求は五段階あって次のようになっている。
 ①生理的欲求
 ②安心・安全の欲求
 ③愛の欲求
 ④承認の欲求
 ⑤自己実現の欲求

 そこで、動機づけに応用するとした場合第四段階の承認の欲求を満たしてあげることが有効になります。具体的には『ありがとう』『おかげさまで』『さすがですね』等といった言葉を積極的に使用してみるということです。

 そこで一つ注意です。

 百点満点に対して、『すごい』と褒めることは良いことだと思います。四〇点に対して『すごい』ということは、“おだてる”ことで相手をつけあがらせることにつながります。へたをすると『これでいいのだ』と満足して成長をストップさせてしまうかもしれません。
 ダメなことはダメ、大切にしたいです。

《マイナンバー周知不十分》

 来年1月開始 システム開発遅れ   読売新聞より

 国民ひとり一人に番号を割り振る共通番号(マイナンバー)制度の開始を来年1月に控え、政府や地方自治体は準備を急ピッチで進めている。個人情報を扱うだけに万全を期しているが、一部の基幹システムは開発が遅れ、国民の制度への理解も進んでいない。今年10月から国民に番号が通知されるが、ハード・ソフトの両面で課題は少なくない。

 マイナンバー制度の対象になるのは、社会保障、税務、災害対策の3分野が中心だ。年金や雇用保険の給付、所得税の確定申告、災害にあった人への支援金の支給などの手続きで利用される。例えば、年金の給付資格を得るのに、現在は申請書に住民票を添付して提出しなければならないが、マイナンバーを用いれば住民票は要らない。

 引っ越した場合、転居先の自治体が予防接種の履歴を前に住んでいた自治体から引継ぐなど、一部の医療分野でも使われる。個人の預貯金口座と番号を結びつけ、適切に納税されているかチェックすることにも利用される見通しだ。

 自治体は今年10月から、住民に12桁の番号を郵送で通知し、来年1月以降に顔写真付きの『個人番号カード』を交付する。利用者は17年1月から運用されるインターネットの専用ページ『マイ・ポータル』で、自分の番号がいつ、何に使われたかを確認できる。

 個人情報を自治体間で提供し合う基幹システムの開発は、当初の予定より4カ月遅れている。担当する総務省は『全体のスケジュールには影響しない』とするが、全国の自治体への導入が遅れると、つトラブルにつながりかねない。

《真水でも生き抜いた鯛の教訓》

 男の器量 “童門冬二”著より

 殿様は、ある家臣にいった。
 
『池の水を、全部海水にしてくれないか』

 突然何をいいだすのだろうと家臣たちは顔を見合わせた。しかし殿様のいうことである。いわれたとおり真水をかい出して海から水を引き込んだ。海水が満々と池にたたえられると殿様はいった。

 『この中に鯛を入れてくれ』

 家臣たちはいうとおりにした。たくさんの鯛が池の中で泳いだ。海水だから鯛も喜んで泳いだ。翌日殿様がいった。

 『池の水に少し真水を混ぜてくれ』

 家臣たちは変な顔をしたが、いわれたとおりにした。殿様は、毎日少しずつ真水を池に入れさせた。そして、端の方から海水をその分だけ排出するようにした。ところが、こういうように海水に少しずつ真水を入れられても、鯛たちは平気で泳いでいた。別に死にもしない。やがて、池の水は全部真水に変わってしまった。しかし、鯛は泳ぎ続けている。これを見て、殿様がいった。

 『どうだ?鯛は塩辛い水ではなく、真水の中でも泳いでるではないか』

 家臣たちは顔を見合わせた。この実験が何を意味しているか、彼らにもハッキリ分かったからである。この殿様は、既成概念など、考え方を変えることによっていくらでも振り払うことができる、ということを池の実験によって示したのである。

 もちろん、この実験で殿様自身も決して真水の池で鯛が養殖できるとは思っていなかった。ただ、頭から『そんなことは出来ません』という家臣の気持ちの持ち方に反発したのでした。

《ポジティブ思考》

 ナポレオン一世の有名な言葉『わが辞書に不可能という文字はない』は、≪自分はできる≫という自己暗示の言葉だったのかもしれません。

 遺伝子の研究者で、筑波大学名誉教授の村上和雄氏は『心や意識が脳を動かす』として、脳と心の関係を次のように解き明かしています。

 『脳は私たちが“できる”と思っていることしかできない。逆に言えば“できない”と考えていることはできないのだ』

 氏は“できる”という指示を脳に伝えることが重要であり、そのために思い込みや固定観念を捨てること、素直になること、心配しないことが大切だと説きます。

 私たちには【思い込み・信じ込み・決めつけ・先入観】があります。過去の経験、あるいは周囲の評価によって≪自分の性格は○○だ≫とか≪自分の能力はこれぐらいだ≫と、自分勝手にレッテルを貼ったり枠組みを決めたりすることがあります。

 人間の能力、可能性は計り知れません。“自分にはできる”という前向きな意欲を持って、努力を怠らずに、自分の可能性を広げていきましょう。

 職場の教養より

《高い自己評価》

 アメリカのキャリソン・キ―ラ―という司会者は、『女性はみんなたくましく、男性はみんなハンサムで、子供たちはみんな人並み以上のできだ!』と小説で架空の街“レイク・ウォビゴン”を描きました。これは良くできた“ジョーク”なんですが、重要な心理的真実を捉えています。みんなが人並み以上というのはありえないし、論理的に不可能だと分かっているのですが、私たちは自分のことをそんなふうに考えがちなのです。

 アメリカで公式テストを運営するカレッジボードという会社が、80万人以上もの高校生に実施した調査では、対象者の70%が自分のリーダーシップ能力は『標準以上』だと回答しました。また60%は、社交性の評価で自分が上位10%に入ると自己評価し、友人関係の評価では標準以下だと自己評価した者はいませんでした。“レイク・ウォビゴン”的思考の持ち主は若者たちだけではなく、教授たちの64%が自分の授業の質が標準以上であると評価し、25%が『優れている』と評価したのです。

 実業家の大半が自分は標準以上に倫理的であると考え、ドライバーの大半が自分は標準以上に運転がうまいと考えています・・・たとえ自動車事故で入院した経験があったとしても。一般的な話ですが、成人の大部分は自分が標準以上に頭がよく魅力的だと考えているのです。

 自己評価と他者評価、この辺がせめぎ合いになりそうです。

《言葉を大切に》

 失敗したり、辛い目にあった時、自分に『よかったね』と、そっとささやいてみませんか。『よかったね』とは、失敗や困難をそのまま喜んで受け止めようという、勇気ある言葉です。

 問題にぶつかった時、私たちはつい『まいったな』と弱音を吐き、頭を抱えてしまいがちです。しかし、それでは本当にまいってしまいます。問題解決に向けての正しい対応もとれません。

 失敗や困難が起きるのは、それなりに意味があります。近頃いい気になっていた、あるいは、仕事ぶりが雑になっていた、あるいはまた、踏むべき手順や報告すべきことを怠っていた・・・・・ということかもしれません。

 『よかったね』とは、それらを気づかせてくれる合い言葉ともいえるでしょう。

 そしてまた、『よかった』と言い続けることで、自分の中に勇気が生まれ、元気も出てきます。言葉には力があります。言った通りの世界を作り出すのもまた、言葉の力なのです。

 職場の教養より

《報告・連絡》

 新入社員向けの研修の為に職場のルール・マナーについての本を二冊ばかり購入して読んでいますが、内容がシンプルで分かり易いです。

 今日は、その本から≪報告・連絡≫のポイントを御案内します。

【報告・連絡のポイント】
※結論から先に
 まず結論を、次にその経過を述べる。

※事実のみを
 事実を正しく伝えること。
 あなたが“感じたこと” “思ったこと”は個人的見解であることを区別して伝える。

※情報は整理して
 ダラダラと長くならないように短く、分かり易く。
 文章やメモにする場合も要点をスッキリと。

※プライベートな事や内密のことは第三者のいない場所で報告します。

 報告は、≪指示・命令≫に対するものですが、一つ言って三つ理解する人、一つ言って一つ理解する人、三つ言って一つ理解する人と様々です。部下をしっかり観察して的確な指示・命令を心がけたいものです。