月別アーカイブ: 2013年11月

《YAH00 JAPANは何色?》

知覚の実験です。

30秒間、今いる部屋の中を見回して下さい。そして次の30秒は、できるだけたくさんの青色の物を探して下さい。

そして質問をしますが、目を閉じて・・・・さぁ、部屋にある赤い物を3つ挙げて下さい。
いかがでしょうか?
一つのことに意識を集中していたら、同じ部屋にあるほかの物の存在が隠れてしまう。実にシンプルなことなのですが、私たちの意識には多くのことが入ってきていません。何かが視界に入っていても、その存在に気がつかずにすぐに忘れてしまうのです。
見えなくなっているものが『盲点』で、逆に見えているものが『固定観念・思い込み・信じ込み・決めつけ』と呼ばれるものなのでしょう!
人は、何かを認識すると、即座に経験から得た知識に当てはめ、物事をよく観察したり判断せずに個人的なフィルターを通じてみていると考えられます。もしかすると『イリュ―ジョン(錯覚)』が起きているかもしれませんね。

今日の最後の質問です。
『YAHOO』の文字は、何色でしたか?
毎日、見ているはずですよね!

《フラット化した組織》

 『組織のフラット化』が以前流行りました。これは、階層を減らすことでスムーズな意思疎通や柔軟な人員配置を可能にすることが狙いでした。
 
狙いが実現できたかどうかは別問題としても、いまや単なる『フラット化』は、その弊害のほうが大きくなってきているように思います。

単純なフラット化が進むと、上司が管理すべき部下の数が増え、すぐに管理不能になります。加えて柔軟な人員配置を実践していくと、現場の管理職にとっては、部下が何をしているのかわからない状態になります。
 
この間『リーダーシップのスタイル』も変わってきました。『指示・命令し統制する』というスタイルから『目標を共有させ、動機付けし、支援する』というスタイルに変わってきています。後者のスタイルを実践する為には個々のメンバーとの接点を深めることが求められますが、管理不能な数の『部下』を抱えている中で、このスタイルを徹底することは現実的ではありません。
 
これといった解決策も持たないのですが、ミドル階層の企画力・実行力が競争優位を決める時代です。組織力に不安がある場合には、命取りになる前に『組織の立て直し』に取り組むべきです。

《認知症》

 医療・福祉の現場で職員の方々と研修や目標面接といった場面でコミュニケーションをとることがありますが、最近強く感じるのは認知症利用者の対応に日々悩んでいるということです。騒いだり、徘徊したり、家に帰りたがったりと不穏な行動に職員は振り回されているようですが、未だ的確な対応や薬が無いような状況です。言葉が通じない利用者の『本当の気持ち』をどのようにして察知したらいいのかを議論したりしていますが、ナカナカこれといった妙案がみつかりません。

 埼玉県の沢本照子さん(59歳)の投稿です
《認知症6年 素直で元気な母》
 母が認知症になって6年が過ぎた。毎日いろんなことがある。
 一緒に買い物に行き、ニンジンを買わなきゃと母に話すと、ここにあるよ、とタラコを指さす。自分がタラコ好きだから買おうとしているのか、本当にニンジンに見えたのか。
 認知症になる前は、自分の分まで『食べなさい』と私にくれたが、今は違う。好きな食べ物が出ると、『これ一人で食べられるよ』と言って、本当に一人で食べてしまう。素直な自分になっている母を見ると、私はとても幸せな気持ちになる。
 ある時、一緒にケーキを食べようとお茶の支度をいる間に、一人でケーキを食べてしまった。もう、おなかいっぱいの満面の笑みだ。
 そんなにケーキが好きだったのね。11月のお誕生日で米寿を迎えるので、大きなケーキでお祝いしましょう。天国のお父さん、さみしいだろうけど、まだ母は元気だから、もう少し待って下さいね。

 肉親との関係だからでしょうか?なんだか余裕を感じます。

《発達障害!》

 読売新聞の記事から

 中学二年のA君は、発達障害がある男子生徒だ。他人の気持ちを推察するのが苦手で、級友とトラブルになることもしばしば。先日も机から消しゴムを落としたのに気づかずに、好意で拾った生徒に『お前か、俺の消しゴムを取ったやつは!』とくってかかる一幕があった。
 放課後、二人きりで話をした。『君は誰かの消しゴムを好意で拾ったことはあるか』と尋ねると、A君は『ないです』と素っ気ない。『じゃあ、そこにある消しゴムを拾ってくれるか』そう言って、事前に床に置いた消しゴムを指した。
 彼が消しゴムを拾い、私に手渡そうとした瞬間『その消しゴムを取ったのは君か!』と鋭い口調で問いただした。驚いた表情を浮かべた彼に『君がしたことを知ってほしかったんだ』と話し、親切心で消しゴムを拾ってあげた生徒の思いやりを丁寧に説明した。

 最近人事管理の相談のなかに似たような事例を耳にするようになりました。読売新聞の記事の内容は中学生の例ですが、組織で仕事をする社会人の中にも同じような事例があるということです。入社試験をパスしてくるわけですから、知識の面は大丈夫なのです。常識的な事やコミュニケーションに問題があったりするのでしょうが、教育システムや家庭環境に問題があるかもしれません。
 今、組織には多様化する社員のへの対応、教育が求められているような気がします。

《指示する》

 11月8日付の読売新聞の記事からです。

 指示は『くだす』よりも『仰ぐ』ほうが気楽なのは誰でも知っている。作者不詳の古い歌にある“笛吹かず太鼓たたかず獅子舞の後ろ足になる胸の安さよ”
 それでも誰かが笛を吹き、太鼓をたたかねば組織は動かない。人並み外れて能力が高い人のつらいところである。
 多くの人命を預かる海運の世界には『船長は胃潰瘍になって一人前』という言い回しがあると聞く。ましてや宇宙での仕事となれば、神経のやすまる暇はあるまい。

 宇宙ステーションに滞在しているチームリーダーとしての若田光一さんへのエールなんでしょうね。
 
 最近の若者たちの傾向として、リーダー・副主任・主任といった辞令に拒絶反応があると聞きます。まさに獅子舞の後ろ足でいることを選択しているのでしょうが、なんとも困った問題です。制度設計をしている身としては、役職を魅力的なものにしたいと悩んでいますが、これといった妙案がありません。
 
どうしたものか!!

《ファシリテ―ションを考える》

 『ファシリテ―ション』という言葉を私が最初に耳にしたのは、今から三十年ほど前に受講したセミナーでした。コミュニケーションを中心にした内容だったと記憶していますが、その時に進行役の方を『ファシリテーター』と呼んでいました。初めて聞く言葉に新鮮味を感じたことを憶えています。

 ファシリテ―ションを直訳すると『促進する』とか『物事を容易にする』といったような意味になります。少し前までは、『コーチ』とか『メンタ―』といった相談者を社内に育成する傾向がありましたが、最近は『ファシリテーター』の養成が主流になっていると感じています。コーチ・メンタ―・ファシリテーターの違いをうまく説明出来ればいいのですが、勉強不足で今の私にはどうも説明できそうにありません。立ち位置としては、メンタ―は本人の前、コーチは本人の横、ファシリテーターは後ろといったところでしょうか!

 現在弊社では“活力ある組織創り”を目的に、数社ファシリテーターの養成を実施しています。一年かがりで計画的に研修と実践に挑戦して頂いておりますが、私が研修で伝えたことを受講生が現場で研修を実践するといったことを繰返しながら、彼らに力をつけてもらいます。緊張しながら研修にトライされているようですが、楽しそうにやられているので安心しています。

 ファシリテーター養成の目的は二つありまして、一つは“研修を社内で繰返し実施することによる知識・スキルの定着”です。忘れそうになった頃に研修を実施して思い出してもらうことを狙いにしています。いま一つは、“次世代リーダーの育成”です。本来一番鍛えられるのは、研修を実施するファシリテ―タの方々です。将来組織やチームを動かす為の練習を今から積んでもらいます。

 時々弱音を耳にすることもありますが、悩みながらも成長しているといった感じを私は受けています。

 《人の個性こそが差別化の最大のポイントである》

《読書の秋 Ⅲ》

 秋の夜長にちなんで、本を紹介しています。(私の個人的な好みです)

①夜と霧  ヴィクトール・フランクル著
 強制収容所での体験に基づいた人間観察(人間とは何か)を描いています

②ザ・シークレット  ロンダ・パーン著
 引き寄せの法則について多くの方々の言葉を引用しています

③運命を拓く  中村天風著
 昭和の偉大な経営コンサルタントの瞑想録です

④思考は現実化する  ナポレオン・ヒル著
 成功法則を分かり易く一冊の本にまとめてあります

⑤プロフェショナルの条件  ピーター・ドラッカー著
 成果の上げ方について解説しています

⑥生きがいの創造  飯田史彦著
 経営学の教授としては少し視点の違う本です

⑦失敗の本質  野中郁次郎他著
 戦略・組織論について世界大戦を分析して解説しています

⑧顧客満足創発のプロセス  岡本正耿著
 顧客第一主義経営、とても参考になりました

⑨心療内科  池見酉次郎著
 昭和三〇年代に出版された本ですが、興味深く読みました

⑩幸せの基本  船井幸雄著
 初めて読んだ船井さんの著書です

 以上今回は30冊紹介しました。

《読書の秋 Ⅱ》

 引き続き本の紹介です。(あくまで私の個人的な好みです)

①7つの習慣  スティーブン・コヴィー著
 言わずと知れた世界的ベストセラー

②こころを変えるNLP  スティーブン・アンドレアス著
 今話題のNLPのテクニックを解説しています

③心を上手に透視する方法  トルステン・ハーフェナ―著
 認知心理学・NLPについて、分かり易く書いています

④これから『正義』の話をしよう  マイケル・サンデル著
 一つの事実に対して、複数の視点から討論していく正解のない・・・出来事

⑤イノベーションのジレンマ  クレイトン・クリステンセン著
 持続的技術・破壊的技術の考え方が興味深い

⑥ビジョナリ―カンパニー  ジェームズ・コリンズ著
 100年企業の共通点が理解できます

⑦人を人として  藤田英夫著
 指示待ち人材の形成プロセスと彼らを目覚めさせるもの

⑧パラダイムの魔力  ジョエル・パーカー著
 固定観念に囚われることの怖さに気づかされます

⑨人を助けるとはどういうことか  エドガー・シャイン著
 支援について考えさせられました

⑩聞く力  阿川佐和子著
 テレビタックルの名さばき! 楽しく読めました

 次回に続く

《読書の秋です》

 今日は、読書の秋にちなんで本を何冊かご紹介します。(あくまでも私の個人的な好みです)

①選択の科学  シ―ナ・アイエンガ―著
 人生は、選択の連続です。選択について興味深いことがたくさん記載されています。

②世界でひとつだけの幸せ マーティン・セリグマン著
 ポジティブ心理学を分かり易く説明しています。

③影響力の武器  ロバート・チャルディーニ著
 人の態度や行動に影響を与える心理的な力について解説しています。

④知識創造の経営  野中郁次郎著
 ミドルアップダウンの組織運営について教えてくれています。

⑤ザ・ゴールⅠ・Ⅱ  エリヤフ・ゴールドラット著
 制約条件・全体最適・部分最適・思考プロセスが理解できます。

⑥競争の戦略  マイケル・ポーター著
 少し古いですが、ライフサイクル・差別化戦略・現状分析について説明しています。

⑦インサイト  涌谷功著
 消費者の気持ちがマーケティングにどのように影響を与えるかを研究しています。

⑧看護崩壊  小林美希著
 医療・福祉の労働環境と看護職員・介護職員の人手不足問題がありありと描かれています。

⑨生命のバカぢから  村上和雄著
 潜在能力と遺伝子の関係を、オン・オフという表現で分かり易く説明しています。

⑩大往生したけりゃ医療とかかわるな  中村仁一著
 自然死を勧めているのだろうと私は感じました。

 次回もう少し紹介します。

《野球が盛り上がっています》

野球に関心がなくなって久しいのですが、今年はこのところテレビにくぎ付けです。楽天イーグルスの戦いぶりにワクワクさせられていますが、3勝2敗楽天優勢のなか週末の仙台での連戦が楽しみです。個人的には楽天を応援しています。

また、メジャーリーグでは上原が頑張っていますね。こちらのほうも連日テレビで放送されていましたけど、読売新聞の記事から一部紹介します。
《最高の笑顔の陰で流された汗と涙》
ベースボールの本場・アメリカで迎えた5年目のシーズン。上原浩治選手は目覚ましい活躍でチームを栄光の舞台へと導き、ボストンはもとより、全米の人々を熱狂させた。大一番でのMVPをはじめとする抜群の成績と愛すべきキャラクターは目の肥えたファンを魅了し、彼は個人としても大きな名声を手にしている。
眩しいほどの輝きを放す上原選手だが、決してエリート街道を歩いてきたわけではない。高校時代は控えに甘んじ、大学受験に失敗して浪人も経験、プロ入り後も苦労を重ねてきた。苦しい立場にあっても諦めずに努力し、挑戦し続ける『雑草魂』で幾多の試練を乗り越えた上原選手は、38歳という年齢にして、ついに世界屈指のクローザ―へと上り詰めた。

私は、上原選手へのインタビューで『僕は、負けず嫌いなんです』という言葉が記憶に残っていますね。