月別アーカイブ: 2016年4月

《ホウ・レン・ソウを考える》

 ここ最近、何冊か続けて“報・連・相”に関する書籍を読んでいます。まず、実感したことは『報告や連絡は部下側からあるべき』といった考え方を変えなければならないということです。以下ご参考まで!

※一方通行はリスクを高める

 ホウレンソウ不足によるトラブルは、部下だけに責任転嫁できる問題ではありません。ホウレンソウが慢性的に不足すれば、組織全体の情報の循環がとどこおり、機能不全に陥ります。

 上司と部下の間でホウレンソウがキチンとなされていないと、チームワークが乱れて仕事の能率が低下したり、小さなミスが大きな問題に発展したりするなど、業務に対する様々な支障が生じます。人間関係が壊れてしまい、貴重な人材が辞めることになったり、病気になったりすることも起こるのです。

 つまり、ホウレンソウは、単に上司と部下といった担当者と担当者の間の問題ではなく、ましてや、部下から上司への一方通行のものではありません。

 ホウレンソウは、組織内で発生する様々なリスクを最小限に抑え、仕事を順調に進めるために欠かせないものなのです。

 

《リーダーを経験したい》

 どんな仕事につこうと、成功に欠かすことができないこと、それは対人関係スキルです。一般的には“コミュニケーション能力”といったことでしょうね。つまり、どこの会社や組織に関わろうと、そこには必ず人間がいて、その人たちと上手くやっていかなければ、自分の評価・価値・成果を出せません。当然組織全体としても上手く機能しないことになります。

 少し視点を変えてみると、よく学生時代にスポーツやサークル活動をやっていた人が会社に入ったら、俄然力を発揮したりします。よく観察してみると、彼ら、彼女らには共通点が見えてきます。まず、クラブ活動で鍛えた体力と根性。それに、活動を通じて、人をまとめたり、リードすることを学んできているのです。

 『私はリーダーに向いていないからリーダーをやれと言われても・・・・・』といったような、“役職者やりたくない症候群”とでもいったような雰囲気が蔓延しています。そこで一言!

 リーダーに向いてないからこそ、リーダーの経験が必要なのです。一度は職場でリーダーを是非経験してみてください。どれだけ大変か、とれだけ力がつくか、痛感することと思います。

 そうすると、上司を含めリーダー・役職者に対して敬意をはらうことができるようになり、感謝し素直に協力する気持ちになれるはずです。毎年新人が入社してきて、気が付いたら部署の中でもいつのまにかベテランさん。そして、もし推薦されたらチャレンジしてみてください。それが、あなたの為、組織の為であるのです。 

《簿記を学ぶ》

 四月に入って二週続けて、週末の土曜日に“経営計画発表会”に参加する機会がありました。どちらも外部の会場を借りての発表会でしたが、学ぶことが色々とありました。

 経営理念の確認から始まって 【ビジョン】 【経営戦略】 【新年度の数値目標】が発表され、各事業部の代表が実行計画にまとめて達成宣言をします。残念ながら発表会後の懇親会には参加できなかったのですが、大変に盛り上がったと聞いております。

 そこで【新年度の数値目標】や【実行計画】を発表する姿を見て、少なくても幹部の社員には会計的な知識が必要ではないかと強く感じました。経理等の業務をするわけではないので、専門的な知識までは不要と思うのですが、帳簿の仕組みや貸借対照表・損益計算書の読み方など基本的な部分の理解が大切になるのではないでしょうか。

 東京大学の名誉教授  岡部洋一氏のコメントから

 『簿記は文系の人が勉強すべきもの』と思っている方が多いようです。
 理系で学ぶ人こそ、簿記を学ぶべきだと思います。理由は二つあります。
 一つ目は、自分の仕事と会社経営との関係がわかるからです。卒業後、企業で研究開発、商品開発をする人が大勢います。彼ら、彼女らは『なぜ、会社は私が開発する製品を商品化しないのか』といった疑問を抱く場合があります。もし簿記を学んでいれば、自分の会社の財務状況を理解し、会社の利益の最大化のためにはどうすべきかがわかって、自分の仕事との関係も見えるはずです。
 二つ目の理由は、簿記のシステムが非常にしっかりしているからです。いったん理屈がわかれば、理系の人間には大変わかりやすい仕組みです。
 学生の中には、技術を活かしてベンチャー企業を立ち上げたり、組織の長となる人間も多いでしょう。その時、周囲に会計の知識がある人材がいるとは限りません。理系の人間にとっても、簿記は必ず必要な知識です。

 

《離職の理由》

 看護職員の『離職を考えた理由』が掲載されていましたので、ご案内をします。

1 職場内の派閥
2 いじめというより、嫌がらせ(情報を流さない)
3 声の大きな人に振り回される(シフトや仕事のやり方)
4 経営者に対する不満
5 必要以上の利益を求める経営者とのズレ

 一般企業でも同様なことが起きているのだと思うのですが、派閥とかグループが一番の理由になっていることには驚きです。上位5番までは、給与とか処遇面の理由がありません。給与・賃金面で離職を抑制しようとしてもあまり効果がないことに気がついていない経営者がどうも多いような気がします。

 以前もふれましたが、日本古来の考え方『和を以て貴しとなす』があります。この内容は、人はえてして派閥や党派などを作りやすい。そうなると偏った、かたくなな見方にこだわって、他と対立を深める結果になる。そのことを戒めているのです。ただ、『仲よく』というのではなく、道理を正しく見出すために党派、派閥的なこだわりを捨てよ、と教えてくれています。

  

 

《経営計画発表会に参加して》

 四月に入って、三年ぶりにある企業の“経営計画発表会”に参加をしてきました。

 1時間30分のスケジュールの中で
※永年勤続表彰・成績優秀表彰
※経営計画発表
※各事業部計画発表
※決意表明
 と進められました。

 今回参加して気付いたたことが二つあります。

Ⅰ 組織を動かす為に、規則と目標が必要であること。
Ⅱ 目標とか戦略はシンプル、かつ三つ程度が望ましい。

 多くのことを伝えようとすると無理があると感じました。今一度【選択と集中】でしょうか!