《休日の社内メール自粛》

 読売新聞の記事より

 土日も仕事のメールをやりとりするため、気持ちが休まらず、ストレスをためている会社員が少なくない。きっちり休みを取らせるために、勤務時間外のメールの自粛を呼びかける企業が出てきた。無駄なメールを廃して業務を効率化するのも狙い。海外でも同様の動きがあり、『つながらない権利』として話題を呼んでいる。

 都内の不動産会社に勤める女性(31)は、『私の職場では、週末に上司から来るメールやラインの連絡に困っている人が少なくない』と話す。『すぐに対応しなくてはならないメールと、そうではないメールが混在しており、とりあえず全部読まないといけないのでストレスがたまる』こういった悩みを持つ会社員は少なくない。

 システム関発会社『電通国際情報サービス』の『BANK・R営業部』でも土日に、部員間でメールを多数送りあっていた。『出張先や自宅から、週末でもリポートを社内関係者に出すのが、習慣化していた。さらにメールが届いたら常にチェックしないといけないという不文律を、自分たちで勝手に作ってしまっていた』と部長の安広征太さん(49)。土日に受け取るメールは、一般社員でも15~20通に上がった。

 しかし昨年、人事部の勧めで働き方を営業部内で話し合ったところ、土日のメールが論点に浮上。試しに『各自の判断で緊急性のないメールを自粛』としたところ、安広さん自身、意外と困らないことが分かったという。

 『土日のメールは激減した。ちゃんとリフレッシュできるようになったからか、本来必要としていた創造的なアイデアが部員達から出てくるようになった』と喜ぶ。

※業務改善の視点で大切なことと感じました。