月別アーカイブ: 2019年3月

《セルフイメージを考える》

 『汝、己を知れ』・・・・よく使われる言葉ですね!
 自分自身の事って意外と気付いてないことが多いような気がします。

 一般的にセルフイメージは、無意識下(潜在意識下)に形成されると言われています。そして、私たちの行動をコントロールします。

 もう少し具体的に言えば、無意識下に形成されたセルフイメージのどおりに行動し、また無意識下のセルフイメージが実現されていくということになります。従って、無意識下にどのようなセルフイメージを持っているかが、とても重要なのです。

 質問1
  あなたは、一言でいうとどんな人ですか?
  ・・・・・
  ・・・・・
 質問2
  そのような人になった、何かキッカケや出来事はありますか?
  ・・・・・
  ・・・・・
 質問3
  おなたは、人に『どのような人に』見られたいですか?
  ・・・・・
  ・・・・・
 質問4
  あなたは、自分のどんなところを知られたくないですか?
  ・・・・・
  ・・・・・
 質問5
  理想の自分を手に入れるために必要なものは何ですか?
  ・・・・・
  ・・・・・
 質問6
  理想の自分を手にするための行動を止めているものは何ですか?
  ・・・・・
  ・・・・・

 以上の質問に答えることで、何か気付くことが出来たらと思います。

 

 

 

 

《待つということ》

 置かれた場所で咲きなさい・・・・渡辺和子 著より

 私が住んでいる修道院は、大学内の建物の四階にあるので、毎日のように九人乗りの小さなエレベーターで出勤し、帰宅していました。
  
 ある日、階数ボタンを押した後、無意識に『閉』のボタンを押している自分に気が付きました。つまり、ドアが自然に閉まるまでの時間、大体四秒ぐらいの時間が待てないでいる自分に気付いたのです。

 そして、考えさせられました。『四秒すら待てない私』でいいのだろうか。事の重大さに気付いた私は、その日から、一人で乗っているときは『待つ』決心を立てたのです。

※数年前にこの本を読んだときに『同じような自分』に、ハッとしました。私の場合は、出張で頻繁にホテルを利用するのですが、エレベーターに乗って『閉ボタン』を一度ならずも何度も押している自分がいました。私も『待つ』決心をしました。一ケ月くらいは、時々『閉ボタン』を押して失敗もしましたが、今では余裕です。あわてず、あせらずの生き方は魅力的です。

 

《教えるということ》

人に何かを教えるということは、難しいことです。慶応大学の加藤寛ゼミでは、伝統的に【質問する】という手法でゼミが運営されていました。教授も先輩たちも学生・後輩に質問を繰り返すことで教育をしているのです。『切磋琢磨』というタイトルの本に詳しく書いていますので、興味のある方は読んでみてください。

河合隼雄著『こどもはおもしろい』から

教育というときに、動物を訓練し、しつけるというイメージと、植物を育てるというイメージと両方がある。どちらも大切なのだが一般に植物イメージで考えることの方は忘れられがちのように思われる。土壌と太陽の光とがあれば、植物は自分の力で育ってくる。

この時に、人間は芽をひっぱたり、つぼみを無理に開いてみたりしてはならない。

ここで、土壌や太陽に相当するのが、教師あるいは親などの、その周囲に存在する人々の暖かい,待つ心である。これはまわり道のように見えて、結局は一番の近道なのである。

熱心に教育しようとする人によって、芽をつみとられたり、つぼみを台無しにされてしまったような子供の例を、我々は数多く見てきたのである。

《強みを活かそう》

最高の成果を生み出す・・・6つのステップ  マーカス・バッキンガム著より

“さあ、立ち上がろう”

私はこう信じている。
あなたはあなた独自の強みを持っている。
あなたとまったく同じ内容の強みを持っている人はほかにいない。
強みを活かすことに大半の時間を使えるようになったとき、あなたの生産性、創造性、集中力はもっとも高まり、あなたは寛大で柔軟になれる。
そうなればあなたの顧客も、同僚も、会社も、そしてあなた自身も勝利を収める。誰もが勝利を収める。
しかし結局のところ、私がどう信じているかは重要ではない。重要なのは、あなたがどう信じるかだけだ。
今日とちがう明日を迎えよう。明日は今日より力強く生きよう。自分にこう問いかけて明日を始めよう・・・・『自分の強みは何だろう。その強みを活かすために今日できることは何だろう』そして毎日を同じように始めよう。あなたは以前からずっと自分の強みを知っていた。自分の中に何があるかを知っていた。その強みを信じ、その強みを誇りとして、立ち上がろう。

《書き出してみる》

 私の研修の多くは“本人の気づき”を大切にしています。そのための手法としては【書き出す】というワークを実施しています。

 例えば・・・・
 あなたの目標を明確に書き出してください。
 あなたの今の感情と向き合って、その感情を書き出してください。
 あなたの強みを書き出してください。
 あなたの短所を書いてみてください。
 等々です。

 作家の五木寛之さんは、うつ状態のときに【喜びノート】を一日の終わりに書いていたと、本に紹介しています。

 書き出す作業は、頭の中にある色んな情報をアウトプットすることで、『ぼんやりしたものを明確にする』効果があるように感じます。それと同時に書き出した内容を目を通じて再度インプットすることで再確認ができます。

 日頃書き出すということが、ついつい疎かになっているような気がします。

 時には、書き出すことに意識を向けてみることも大切かもしれません。

《口から食べるということ》

以前、NHKの“プロフェショナル”という番組で、【食事介助のプロ看護師】を取り上げていました。

ある脳外科の病院で食事介助を専門としたプロフェショナルでした。一般的には、食事介助は【介護士】の職務と考えられますが、垣根を超えた対応に考えさせられるものがありました。

あれから二・三年が経過しましたが、読売新聞の医療ルネサンスで取り上げられている内容に《ずっと口から》というものがありました。

熊本リハビリテーション病院での対応内容を記事にしていますが、ポイントは次のようなことです。

脳卒中で倒れて入院された女性患者さんですが、入院当初はベッドに寝たまま、食事の代わりに鼻から胃に通じた管で栄養を補給していた。徐々に回復するにつれて、看護師がスプーンを使い、おかずやご飯を介助しながら食べさせる。最後は飲み込みやすくしたお茶のゼリーを口に含み、満足そうに食事が終了する。『食べられるようになって、表情も豊かになりました』と、女性の長男は回復を喜ぶ。

病院では、食べる機能が落ちてしまって“誤嚥性肺炎”の危険があるため口から食べることを止めてしまうことがある。しかし、そうするとかえって体力が落ち、体の状態が悪くなることがわかってきた。『例えば、脳卒中後に食べる機能があるかどうか十分に確認しないまま、管からの栄養補給を続けるケースも多いという』きちんと見極めたうえでの対応を望みたい。

※自力で口から食べるということの重要性を強く感じました。

《SNSの不適切投稿》

 最近、報道で不適切画像の投稿が取り上げられています。ネット社会のネガティブな一面が出ているのだ思いますが、

企業としては、

※予防的側面
 社員教育の実施
 就業規則等の整備
 管理面の強化

※事後的側面
 社員の懲戒対応
 刑事告発
 損害賠償請求

 読売新聞に次のような投稿が有りました。

《外食 バイト任せ脱却を》・・・・・保科 尚弘 (神奈川県茅ケ崎市)

 外食チェーンのアルバイトが不適切な動画をインターネット上に投稿し、社会問題となっている。外食産業の舞台裏は消費者から見えにくい。我々としては信用するしかないが、あのようなことが広く日常的に行われているのではないか?と疑心暗鬼になってしまう。

 調理の現場をアルバイトだけに任せるのではなく、責任ある社員を配置すべきだと思う。無理ならば営業時間を短縮するしかないのではないか。便利さの裏に潜む危うさを感じた。

※四十年前になりますが、学生時代に二年間外食産業でアルバイトをした経験があります。社員の方々の下にアルバイトが配置されていましたが、当時の私の感覚は“アルバイトとしての責任感”は持っていたように思います。大切なことは、働くことの意味やサービス業としてお客様に提供するものを丁寧に説明して、働く者たちの納得感を高めることだと感じています。規則・罰則だけの管理では難しいかもしれません。

  

《目標の捉え方》

【現在と未来の扱い方】・・・・・・神田昌典

 できる経営者は
 未来から逆算して・・・現在を経営する

 できない経営者は
 現在を積み上げて・・・未来に乗り遅れる

 目的志向な経営者は『5年後はこうなるから、現在、こうしなければならない』と考える。

 それに対して、物まね経営者は『現在こうしているから、5年後はこうなる』と考える。

 変化の早い時代では、積み上げではなく、5年後から逆算して経営しないと乗り遅れる。

※積み上げアプローチとデザインアプローチについて、神田さんらしいコメントです。