月別アーカイブ: 2018年5月

《人事考課とフィードバック》

 人事考課制度の運用において、フィードバックはとても大切なことです。今日は【ジョハリの窓】の視点で考えてみましょう。

【ジョハリの窓】の考え方は、コミュニケーション研修でよく取り上げられていますが、ポイントは次の三点に要約されます。

1 周知の私・・・・・・自分も他人もよく知っている・理解している私《他人と共有している》
2 秘密の私・・・・・・自分は知っているが他人は知らない私《他人に隠している》
3 見えてない私・・・・自分では気づいてないが他人が知っている私《他人には見えている》

 コミュニケーションの研修では、1の周知の私の部分が少ないと支障が出るので1の周知の私の拡大を勧めています。(自己開示・フィードバックの相互コミュニケーションで拡大できます。)

 人事考課制度では、ますは自己評価からスタートしますが、この場合には主観的な評価ということになります。(【ジョハリの窓】2の秘密の私に近いと思います。)
次は、通常上司が1次評価者として他者の視点で評価します。(【ジョハリの窓】3の見えていない私に近いと思います。) 

 人事考課制度の一つの目的としては、上司と部下がお互い理解し合うことですから、自己評価に対して客観的他者の視点から《フィードバック》を繰り返して、【ジョハリの窓】1の周知の私を拡げることが重要となります。

 フィードバックのテクニックに磨きをかけることも大切ですが、評価しっぱなしではなくて《部下としっかり向き合って》フィードバックをしてみてはいかがでしょうか!

 風とおしの良い職場になると思います。 

《介護の現場》

 新聞の投稿に介護現場に関するものがありましたのでご紹介します。

【介護業務の簡素化必要】 会社員 T・Mさん 50歳(埼玉県)

 介護報酬に関する記事を目にすると、有料老人ホームでヘルパーとして勤務していた時のことを思い出します。

 私は、膨大な業務量と時間的な制約についていけず、長続きしませんでした。

 介護施設の業務を簡素化すべきではないでしょうか。口腔ケア・食事・排せつ記録などです。

 過剰すぎる『お客様主義』にも閉口しました。私の場合、認知症の利用者をトイレに誘導する際に、耳元で優しくささやいても何度も顔を指でつねられました。便失禁の処理よりつらいことでした。

 喫煙許可や長時間の入浴拒絶の容認なども、現場職員には大きな負担です。

 将来にわたり、介護施設の働き手を確保していくためにも、利用者には、集団生活の秩序を守っていただき、行政には、業務の大胆な平準化に向けてメスを入れて欲しいと思います。

※弊社にも医療・福祉のお客様がありますが、現場の切実な声だと受け止めました。少子化による“働き手不足” と“過剰サービス”について書かれていると思います。
 一般企業と違って、介護保険制度の影響を強く受ける業界ですから国の法整備が重要なポイントになると考えます。
 あえて厳しいことを一言付け加えるとすれば“人手がたりない・時間がない”と繰り返していても現状は変わりません、このような状況の中で“何ができるか”問い続ける姿勢が必要なのだと思います。 

 

《五月病 三割近くが経験》

 読売新聞の記事より

 技術者派遣の“メイテック”が昨年五月の連休後、入社三年以内の社会人300人に聞いた調査では、3割近くが『(新人のとき)五月病になったと感じたことがある』と答えた。

 職場環境への不満などが原因とみられ、連休が明けると『仕事をやる気が起きない』『会社に行きたくない』と思うようだ。

 日本生産性本部メンタル・ヘルス研究所が昨年、上場企業221社に『心の病』が最も多い年齢層を聞いたところ『10~20代』と答えた会社は28%で、2002年調査の13%の倍以上、30~40代の割合に近づいた。

 同研究所は『今の若手は即戦力として難しい仕事を任される一方、自分の判断で処理できる範囲が狭く、責任と権限のつり合いが取れていない』と指摘。

 『解決法はネットで検索し、上司に相談しない若手もおり、悩みを打ち明けやすい職場環境が必要』と指摘する。

※目標を持って仕事に臨む姿勢が一つと、ホーレンソーが上手く機能する組織運営がポイントでしょうか!