月別アーカイブ: 2015年5月

《スコトマ・盲点》

 毎月ダスキンさんの“喜びのタネまき新聞”を楽しく読ませて頂いてますが、今月号も共感する内容でしたので、ご紹介します。
 
≪見え方・感じ方≫
 
 同じ話を聞いていても感じ方や見え方は人それぞれに異なり、街を歩いていて同じ道でも行きと帰りとは景色が違ってきます。

 先日、学生時代の先輩が知人から新しい仕事の取り組みについて話を聞いたそうです。先輩は『魅力を感じなかったので自分は何とも思わなかったが、一緒に聞いていた友人はすぐにその仕事に取り組み、大きな成果を出した』と言い『同じ話を聞いていても感じ方が違う』と話していました。

 日々の生活の中でテレビや新聞などから情報が入り、また街を歩いていても何気なく見ている風景から様々なことを感じます。しかし、その見聞きした情報などを活かす機会は少なく、ほとんど変わりなく過ごしているように感じます。同じものでも見ている位置によって見え方が異なるのと同じように、同じ話でも置かれている立場によって感じ方が違ってくるのではないでしょうか。

 私も仕事においては一方向からだけではなく、様々な視点で物事を見聞きして考え行動するように心がけていますが、仕事を離れるとつい同じ行動パターンを繰り返しているように思います。休みの日でも、いつもと違った方向から考え行動することで視野が広まり、様々な感じ方ができれば新たな発想や発見ができるのではないかと思います。
 
 ダスキン社長 山村輝治
 
 タイトルの“スコトマ”とは、ギリシャ語なのですが、直訳をすれば“盲点”ということになります。もう少し平易な言葉を使えば『思い込み・信じ込み・決めつけ・固定観念』ということになるでしょう。私たちの日常生活で色々なスコトマがきっと存在しているのだと思います。

《約束を守る》

 船井幸雄氏の本より

 船井は、今までの40年間に約束を破ったことは、7回しかないと言います。そのうちの4回は約束の時間に遅れたことだそうですが、その遅れた時間も、5分以内のことだったそうです。ちなみに後の3回は、講演を依頼された日に、お母様が亡くなって葬式の喪主を務めた時と、体調不良で一切声がでなくなってしまったときが2回ほどあった時のことです。

 現在は、携帯電話が普及し、ひと昔前までには考えられないくらいに便利な世の中となりました。

 しかし、その弊害として、携帯電話があるから約束の時間を守らなくても良い、というような認識ができてしまっててるように思います。

 こだわらずに生きる、という船井の哲学を少し聞くだけでは、彼は自由奔放に生きているように誤解してしまいますが、船井は決めた約束や決まりごとは必ず守るという特性を持っています。

 約束を完璧に守るということは簡単なことで難しい。

 船井の魅力の秘訣は、その約束を必ず守るということから発生する絶対的な信頼性からも来ているように思います。

 ひとひひとつ、自分で決めた簡単な約束でもいい。

 まずは、『朝何時に起きる』というところから、約束を守ることをはじめてみませんか!

 船井幸雄氏の秘書  兒玉裕子さんのコメントです

《片づけのコツ伝授》

 新聞にタイトルの“片づけのコツ伝授”の記事が掲載されていました。こんまり先生の本がミリオンセラーになったりと、ブームが到来なのでしょうか!

 読売新聞の記事より

 片づけや収納が楽にできる仕組み作りについて学ぶチャリティーイベント『ライフオーガナイズ もっと心地いい暮らし方』が、5月30日まで各地で開催される。

 主催は、片づけのプロを養成している『日本ライフオ―ガナイザー協会』(大阪市)。衣替えなど片付けや整理に適したこの時期に、プロの手法や考え方を広く紹介しようと企画した。

 東京都中央区の日本橋公会堂では22日午前10時から“子供と暮らすラクに片づく部屋づくり”の著者・宇高有香さんが『ママ・妻として私ができること』をテーマに話す。親が暮らす家を片づける【親片術】や、持ち物を徐々に減らしていく『ダウンサイジング』に関する講演などもある。

 ほかに名古屋市や福岡県春日市など3都市でも片づけのプロによる講演会やパネルディスカッションが予定されている。いずれの会場も参加費3千円。

 当たり前のことが出来なくなっているのでしょうか・・・・!

《イエスセット》

 コミュニケーションスキルの中に、“イエスを積み上げる”イエスセットという方法があります。
 天候のように、誰もがわかっていて“イエス”と言うところから話を切り出して、さりげない質問をすることがスタートラインになります。頻繁に会えるようになれば、その良い関係がイエスを押し上げてくれます。
 “前回の合意の確認”を行い、イエスと言えるところから始めることも、イエスを継続させるための有効な方法です。

 D・カーネギーの本『人を動かす』の中にも次のように紹介されています。
 オ―ヴァストリート教授はこういっている
 『相手にいったん、ノーと言わせると、それを引っ込めさせるのは、なかなか容易なことではない。ノ―と言った以上、それをひるがえすのは、自尊心が許さない。ノ―と言ってしまって、後悔する場合もあるかも知れないが、たとえそうなっても、自尊心を傷つけるわけにはいかない。言い出した以上、あくまでもそれを固執する。だから、初めから“イエス”と言わせる方向に話を持っていくことが、非常に大切なのだ』

 話し上手な人は、まず相手に何度も“イエス”と言わせておく。すると、相手の心理は肯定的な方向へ動き始める。これはちょうど、玉突きの玉がある方向へ転がりだしたようなもので、その方向をそらせるには、かなりの力がいる。反対の方向にはね返すためには、それよりもはるかに大きな力がいる。

 イエスセット、逆はノーセットになりますね。

《組織活動》

 弊社のお客様は、社員数1名~数百名規模までで業種も様々です。社員数3・40名規模であれば、しっかりした“戦略”と“計画”を策定して丁寧に経営を行っていけば安定した事業運営が可能と考えます。学校で例えれば、教師が1クラス管理・運営をするイメージでしょうか!

 ところが、社員数が50名を超え100名、200名と増えていく、あるいは増やしていこうと考えている場合には《組織活動》に注意を向けなければいけません。
 ポイントは4つです。

※役割分担(適材適所の人材配置)
※モチベーション(社員のモラルの維持)
※制度の構築(人事制度・報告の仕組み・情報共有等)
※リーダーシップ(ビジョンリーダーの存在)

 組織を永続させるために必要な要素を挙げてみましたが、どこかに問題(故障)があると上手く機能しません。定期的に4つの部品をチェックして故障があればメンテナンスを施す必要があります。

 将来的に事業規模の拡大を考えている場合には、組織の管理と運営という課題に早めに着手する必要があります。 

《人を動かす》

 アドラー心理学の本を何冊か読んでいましたが、アドラーの影響を受けたという人のなかに“D・カーネギー”の名前がありました。30年程前に読んだ、D・カーネギーの“人を動かす”を改めて読み直しています。

 本の表紙に、このような言葉が書かれています。

 議論や理屈で
 打ち負かしても、
 相手は決して納得しない。
 逆に反感をつのらすだけだ。
 人を動かすには、相手の立場に立ち、
 望んでいることをつかめ。
 正当に評価せよ。
 誠実な心で接すれば、人は必ず心を開く。
 人を動かすには人の心を動かすことだ。

 本文の中には、次のように紹介されています。
 人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。この事実に気づいている人は、はなはだ少ないように思われる。しかし、人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。すなわち、みずから動きたくなる気持ちを起こさせること・・・・これが、秘訣だ。

 実にシンプルですね。組織とか人事をテーマにして仕事をしていると、必然的に“モチベーション”という課題に向き合うことになります。時々原点に戻るってみる必要性を感じました。

《潜在意識をとことん使いこなす》

 新聞の広告に≪潜在意識をとことん使いこなす≫というタイトルの本が紹介されていました。ベストセラーなのだそうですが、ポイントが何個か記載されていました。

※あなたの思考が正しかろうと間違っていようと、潜在意識はそれを現実化する。
 ガ―ページイン・ガ―ページアウトの考え方ですね。2×2=5とプログラムすると、パソコンからは、5という間違った答えがアウトプットされることになります。潜在意識もこのようになり、自動的に修正をしないということです。

※潜在意識は反論しない、という事実。

※私たちは2歳までに魔法をかけられる。
 2歳程度までは、他者評価によって自己が形成されるということでしょうか。

※自分を変えるには『自分が自分をどう見ているか』を変えればよい。
 セルフイメージとセルフトークのコントロールですね。

※『○○が欲しい』と潜在意識に伝える実験。
 アファメーションの技術により伝えることが可能となります。

※自分の中の『悪い思い込み』を発見すべき理由。
 自分のなかのビリーフが自分自身を制限しています。

※人生に起きるすべてのことの責任は私たち自身にある。
 ローカス・オブ・コントロール。今の自分は自分で選択した結果。

 等など・・・・・。