月別アーカイブ: 2012年6月

《生産プロセス》

 トヨタ生産方式 大野耐一著を読んでいます。1973年に初版が出ていますね。私は、学生時代を謳歌していた頃なのですが、当時マーケティング論の授業では『マスマーケティング』という言葉が随所で使われていたように思います。(今も記憶に残っているくらいです)『マスマーケティング』を日本語で表現すると【大量生産、大量消費】というように説明を受けた気がします。要するに、戦後高度成長の時代の波に乗って大量生産することでコストダウンが実現でき、消費者には安く物を供給すると同時に企業は利益を生み出す、といったことでしょうか。
 
 大学の授業では、当時先端の考え方として講義がなされていたのですが、“トヨタ生産方式”を読んで驚きました。トヨタは昭和の20年代から物作りに対する考え方が【多種少量で安く作ること】だったようです。【大量生産、大量消費】のまったく逆だったわけです。現在では、当たり前の考え方ですが、当時としては画期的だったのでしょう。それと、学問の分野と生産現場のギャップのようなものを垣間見た気がします。

 トヨタの生産に対する考え方は、精錬され『ジャスト・イン・タイム』『自働化』へと発展していきます。

《言葉について考える》Ⅲ

 今日は、言葉【自己対話】について考えてみたいと思います。

 自己対話の4段階

 自己対話には4つの段階があります。
 その第一段階は、言葉で表現すると『でも』『しかし』『無理』『出来ない』といったような、否定的なものです。“キラーフレーズ”とも呼ばれていますが、多くの人がこれによって縛られています。
 第二段階では、『しなければならない』『すべき』といった表現に代表される状態ですが、第一段階と比較すると目的論的なものが生まれてきています。しかし、問題を解決する手段がないために、この段階では何の変化も起こりません。
 第三段階では、『この状態から抜け出そう』『もうこんなことはやめよう』などの“誓い”が生まれてきます。この段階は、目標の達成に向かったり、問題の解決に進み始めたりしている状態です。
 第四段階では、『次はこうする』『明日はこうありたい』というように、ポジティブな自分をイメージして少しすつ変化している状態です。

 言語 ⇒ イメージ ⇒ 感情 ⇒ 自己イメージの形成 と【自己対話の第四段階】の両面から考察してみると、自分自身は言葉と自己対話をとおして【自分自身で形成している】ということが解ってきます。

《言葉について考える》Ⅱ

 今日も引き続き【言葉】について考えてみたいと思います。

 人は、言語 ⇒ イメージ ⇒ 感情 ⇒【自己イメージ形成】というようなステップをとると言われています。メラビアンの法則によると、言語はコミュニケーションにおいては7%の影響力しかないといわれていますが、【自己イメージの形成】のステップという側面から判断すると、入口の部分ですから多大な影響力があると考えられます。

 それでは、ここで質問です。
 あなたは、普段どのような言葉を使っていますか?
 ポジティブワード・ネガティブワード
 肯定的表現・否定的表現
 建設的言葉・破壊的言葉

 如何でしょうか。どちらかの方に偏っていませんか?。
 
 次のような場面をイメージしてみて下さい。【あなたは市役所の窓口の職員です】
 
 窓口に住所移転の手続きに市民の方がいらっしゃいました。
 ところが、手続きの為の書類がひとつ不足しています。
 ≪その時、あなたはどう言いますか?≫
 ①『●●の書類がないので、出来ません』
 ②『●●の書類があると、すぐ出来ます』

 言葉は少し意識をすることで違った印象を、相手にも自分に与えることが出来ます。
 『喧嘩しないでね』 ⇒ 『仲良くしてね』
 『ちらかさないでね』 ⇒ 『きれいに片づけてね』
 『夜中に騒がないでね』 ⇒ 『夜は静かにね』

 無意識に『私には、無理、出来ない』という言葉を使っていると、確固たる自己イメージが出来上がってしまい、仕舞には恐ろしいことに【出来ることも出来なくなってしまいます】
 言葉には力があります。意識して使いたいものです。

《言葉について考える》

 久しぶりの書き込みです。六月は出張が多くてサボってしまいましたね!

 今日は、言語について考えてみたいと思いますが、メラビアンの法則によると、コミュニケーションに占める伝達方法には【目からの伝達】【耳からの伝達】【言語での伝達】と大きく分けると三つになりますが、それぞれ 目から⇒55% 耳から⇒38% 言語⇒7%の影響力になるのだそうです。目からの伝達としては、ボディー・ランゲージやアイ・コンタクトがあります。耳からの伝達としては、声の大きさや話すスピード等になりますが、自信満々に大きな声でしゃべるか、小さな声でボソボソしゃべるかで、ずいぶん印象が変わるものです。ちなみに【言葉】は7%の影響力なのだそうです。

 このように説明をすると、『言葉ってあまり影響力がないから大切じゃないんだ』と考える方もいるかと思いますが、私はこのように考えます。『7%の影響力しかないから、言葉を大切にして、磨きをかけてピカピカにしたい!』と・・・・・・。
 会話をしていて、《相手からたくさんの言葉を投げかけられ》『ところで、あなたは何を伝えたいの?』と問い返した経験はありませんか。多くの言葉を使ったからといって、相手に伝わるとはかぎりません。

 次回は、もう少し言葉について触れてみたいと思います。
 言語 ⇒ イメージ ⇒ 感情