月別アーカイブ: 2011年11月

《3・4・3の法則》 《2・6・2の法則》を考える

    私は、覚えやすいので《3・4・3の法則》を【さしみの法則】と記憶していますが、《2・6・2の法則》も同じような考え方なので、二つを併記してみました。

 《3・4・3の法則》というのは、会社などの組織は、上位3割が高い収益や実績・生産性を上げる優秀な人のグループ、中位の4割は上位とも下位ともいえない平均的な母集団、そして下位3割の生産性の低いグループに分かれる、といった法則です。

 もう少し具体的に考えてみると
※ 企業が改革を推し進めるとき、【改革推進派3割】 【どっちつかずの模様眺め4割】 【古いスタイルに固執する守旧派が3割】
※ 組織の中で、【モチベーションが高くやる気のある社員3割】 【指示されたことだけをそつなくこなす社員4割】 【モチベーションが低く意欲に乏しい社員3割】
※ 【ポジティブな社員3割】 【揺れる社員4割】 【ネガティブな社員3割】

 いずれにしても、上位とも下位ともいえない集団の割合が一番大きいですから、この集団を上位グループに引っ張り上げることが出来れば活力ある・元気な組織が形成されることになると思います。
 何故、下位層の3割の意識改革・モチベーションアップに着手しないのか?と言われそうですが、興味深いことに、下位層3割を排除して上位・中位のグループで新たに組織を運営した場合には、その組織は《3割・4割・3割》に再度分かれるそうです。

《パレートの法則》を考える

    《パレートの法則》は、80対20の法則と呼ばれていますが、パレートはいかなる論文においても『80対20』という言葉を使っていません。また、所得全体の80%が所得人口の20%に集中していると言ったわけでもありません。パレートの方程式から、そのような結論が導き出せるということなのです。

     例えば、原因と結果、投入と産出、努力と報酬の間には、必ず不均衡が生じるというのが、80対20の法則です。
【ほとんど影響力のない多数】
【圧倒的な影響力をもつ少数】

※ 世界全体のエネルギーの約80%を、世界人口の約15%が消費
※ 世界中の資産の80%を、世界人口の25%が保有
※ 国民の20%、疾病の20%が、国民医療費の80%を使用
※ 上位20%の製品が、全利益の80%を占める
※ 全売上高の80%は、全顧客の20%からもたらされる

    『価値の80%は全体の20%から生じ、一方、残り20%の価値は全体の80%から生じる』

    色々なケースが考えられますが、ポイントは【成果の80%に影響を与える重要な20%】を見つけることです。そして重要なことが見つかったら、重要でない事柄の一部を削り、重要なことをもっとたくさんやるようにする、というだけのことです。

    古い手法ですが、自社の商品分析・顧客分析・時間分析・を定期的にやってみてはいかがでしょうか!