《問題解決のプロセス》

 時々研修で【問題解決のプロセス】について実施することがあります。現象と原因をロジックツリーに分解する手法と理想の状態と現状のギャップに着目してギャップを埋めていくことで問題解決に導く二つのアプローチを採用していますが、今回気になる記事を見つけました。

【因果は近接していない】
 社会システムは因果作用ではなく、相互作用する。ところが単純な状態でしか考えない人々は、そのような相互作用ではなく、原因を結果と近接したところで単純に規定してしまう。製品に問題があれば製造部門に問題を探し、受注が不十分なら販売促進策が必要と短絡的に決めてしまう。住宅施設が不十分なら住宅を建設し、食料が不十分ならより多くの食料を援助しようとする。その結果は、犯罪の増加、失業、子供の非行化、受注量の低下、利益の低下、社員の意欲低下などに反映される。

 結果というのは、問題があることを示す明らかな症状のことである。それに対して社会システムの場合の原因とは、そうした症状を生んでしまう、潜在する社会システムの相互作用のことなのである。それは何か特定の要素に分解することができない。

 この社会システムにある相互作用が認識されれば変革につながり、持続する改善を生み出すことが可能である。

 私の視点もミクロ的分析方法に偏っていた感がします。以前話題になった【全体最適】【部分最適】のような両面のからの視点が必要になるのでしょうね。