《ドラッカー流 リーダーシップ》

 ドラッカーは、リーダーの最大の仕事は企業内で働くすべての人々に役割を与えて、やる気を引き出して生産的にしむけることだと言っます。
 
 『企業は人なり』と言います。企業は人間の集団であり、人間よってつくられている組織ですから、発展・永続するかどうかは一にも二にも人間をやる気にさせられるか否かにかかっていると言わざるをえません。人間をやる気にさせて能力を引き出すことがリーダーの最大の仕事になるのでしょう。

 もう少し具体的にすれば、リーダーは夢を語ることが大切になるということです。“ビジョンリーダー”といった表現で伝えることが多いのですが、人間は夢と希望がなければやる気を起こしません。『笑う門には福来たる』と言われますが、何よりリーダーは周囲を明るい気持ちにさせ“情勢が暗い時でも”方向を明確に示し皆をリードすることが新のリーダーといえます。

 また、組織が永続するために【何のために存在するのか】 【存在するために何をするのか】 【何をしてはいけないのか】を分かりやすく共感を覚える言葉で伝えることができれば、社員が『自分が会社を動かしている』と感じることができるようになると思います。このような仕組みを創ることがリーダーに課せられた課題となります。