《問題解決のプロセス》

 人事考課制度の一環として【目標管理制度】導入のお手伝いをやらせて頂く機会がありますが、運用のプロセスで感じていることについて書きたいと思います。

 まず、タイトルが《問題解決のプロセス》になっているのは、目標管理の運用には“組織の中に問題を発見して解決する能力”が必要だと考えるからです。単に、目標を設定して追い込んでいくような手法では結果も出ないし、組織はどんどん疲弊してしまいます。従って、目標の設定・問題、課題の整理・行動計画・効果の確認・定着化、継続化といったプロセスに基づいて知識やスキルを投入しながら実施する必要があるわけです。

 もう少し具体的に分解すれば、
1現状把握(クレーム・トラブル・在庫量等の問題を具体的にする)
2目標設定(達成イメージを数量で表現する)
3ギャップの確認(現状と達成イメージのギャップの確認)
4行動計画(ギャップを埋めるための実行計画を描く)
5効果の確認(前後の効果を確認する)
6定着化(継続できるように標準化する)

 目標を設定して、そこに意識を向けて進めていくと一定の効果は確認できるのですが、問題は定着・継続がうまくいかないことです。クレーム・事故・トラブルが一定量出続けるということは、このあたりに課題があるのかも知れません。

 大切なことは、小さな変化を起こし続けることだと思います。