《経営セミナー》

 “セミナーをやってみよう”と思い立って早いもので十数年になりました。私自身の勉強と情報提供を目的として年に数回の開催を目標に実施してきましたが、七十数回を数えるまでになりました。

 先週は山形市・仙台市でそれぞれ開催をしました。お忙しい中ご参加頂いた方々に心より感謝申し上げます。
 さて、今回のセミナーは“経営戦略”をテーマに取り上げてみましたが、“戦略” “戦術” “戦闘”という表現もあるように“経営戦略”というと戦いをイメージしてしまうのは私だけでしょうか!戦いですから、如何にして敵に勝つかが重要なテーマになります。第二次世界大戦の日本軍の組織活動を分析した『失敗の本質』という本では、日本軍が負けた多くのことを教えてくれています。

①まったく勝ち目のない戦況を精神力で勝とうとする
②日本軍の暗号は全て解読され情報が筒抜けの状態
③大本営への現場からのフィードバックが存在しなかった
④グランドデザインの欠如
⑤トップからの適時・的確な指示がなかった 等など

 企業経営も競争社会の中で生き抜いていくといった視点に立てば、戦争のようなものかもしれません。“戦略” “戦術” “戦闘”を『経営方針』『経営計画』『現場活動』というように現代風に示せば理解がはやいでしょう。
 
 もし企業・組織に『経営方針』『経営計画』『行動指針』が明文化されていないようでしたら、検討してみるチャンスかもしれません。