《功には禄を、能には職を》

 人事考課の時期です。評価にあたり頭を悩ませている方々もいらしゃるのではないでしょうか!

 徳川家康は『功には禄を、能には職を』といった有名な言葉を残しています。

 どうゆうことかというと、忠誠心が強い三河以来の旗本には、禄高を抑える代わりに幕府の要職を与え、外様大名などには何十万石もの禄高を与えるけれども、幕府の要職には就かせないという家康流人事管理です。
 
 現代風にいえば、どんどん売上実績を上げてくれる社員には報酬で十分に報いるが、もし会社を愛する気持ちに欠けるのなら、昇進スピード(役職)を落とし逆に会社を愛してくれる人なら、昇進スピードをあげるといったことでしょうか!

 人事制度を構築・提案の際に意識していることは《頑張った人には頑張っただけ報いる》制度を出来るだけシンプルに創り込むことです。複雑すぎて“何を頑張ったら良いのか”が、ぼやけてしまっては本来の目的を達成することが出来ません。この『功には禄を、能には職を』という家康のコンセプトは、価値観をシンプルに伝えていてとても分かり易いです。

 定期的に我社の人事考課での価値観を確認してみる必要があるかもしれません。