《ヒントは現場に》

 我社の第一線で起きていることを、経営者は分かっているのだろうか。現場で起きていることがスピーディーにトップにフィードバックされているのだろうか。

 このような疑問が時々起きます。
 私は、社員の方々と個別面接を仕事で受けることが有ります。社員の方・私・会社のトップの方と通常は三人で面接を進めます。簡単なコミュニケーションシートを使用して社員の方に質問をする形で実施するのですが、時々トップが『えっ』ということが起きます。『現場でそんなことが起きているのか!』ということですが、【社員の人間関係】【お客様のクレーム】だったりします。私が、判断しても“これはマズイな”と感じるものもあります。現場とトップの距離が遠くてタイムリーにフィードバックがなされてなかったり、ミドル階層の社員のところが詰まっていたり、報告のシステムが機能していなかったりというのが原因のようですが、ある日突然【退職】【大クレーム】【事故】等というように“トラブルとして見える形の現象となってしまいます”
 
 小売業であれば、店舗に行きお客様の行動や社員の行動を観察する。工場であれば、作業者の作業方法や仕掛品の量、管理方法をチェックするなどして、現場で実際に社員の人間関係や仕事ぶりを確認することが大切だと感じます。
 
 年一回程度の個別面接も極めて有効です。