《役割分担と協調性》

 ここ最近オリンピック競技がテレビで連日放送されています。日本選手も頑張ってメダルを獲得していますが、予定より金メダルの数は少ないようですね。
 ところで皆さんは陸上競技の“リレー”で不思議に感じたことはありませんか?
 例えば、“400メートルリレー”にしましょう。一人100メートルずつ役割分担をして4人で走る競技です。仮に、一人100メートルを10秒で走ることが出来るとすると、400メートルリレーの結果は40秒となるはずです。ところが興味深いことに39秒とか38秒といったように40秒を下回る記録になるのです。
 どうしてこのように不思議な事が起きるのでしょうか。これには“バトンゾーン”が影響してます。走者と走者がバトンを引き継ぐゾーンです。いわゆる【共有ゾーン】ですね。
 これを仕事に置き換えてみると、組織のなかでは『組織目標の達成にむけて一人ひとり役割分担』をしながら活動しています。この役割分担を厳格にしすぎると【共有ゾーン】がなくなって、ギスギスした連携の悪い組織になります。逆に役割分担が緩いと“他人への依存”が生じて個人の力が充分に発揮されないということが起きます。
 組織運営にあたっては、重要なポイントになりますね。