《船頭多くして船山にのぼる》

 最近、本を読んでいて思わず“ふき出しました”

 『船頭多くして船山にのぼる』の
 意味のわからない学生がいくらでもいる

 なかなか優秀な学生が

 船頭が何人もいて力を合わせて
 船を山までかつぎ上げた

 という意味に解釈した
 
    外山滋比古 著 “リンゴも人生もキズがあるほど甘くなる”より

 笑ってはしまいましたが、このようなことは様々な場面で起きているのかもしれないと感じてしまいました。

 『船頭多くして船山にのぼる』の一般的な解釈を常識とするAさんと、学生のように解釈するBさんとでは、コミュニケーションにトラブルが発生してしまうかもしれません。初めてこの喩え話を聞いた時に、学生さんのような解釈をする人は何割かいると思います。喩え話とか、難しい言葉や表現の時には相手も自分と同じ解釈をしているという思い込みを外すことが重要です。

 “あれっ?”と感じたときには、意味・解釈の確認をしてみたいものです。