《燃え尽き症候群》

あなたにも思いあたるフシ、ありませんか?

 念願のマイホームを手に入れた。第一志望の大学に見事に合格した。子育てが終わった・・・・等々、ある目標を成し遂げた後にフッと虚脱状態に陥ることがあります。このような症状のことを『空の巣症候群』と呼んでいます。

 また、教師が一所懸命に生徒を指導したり、カウンセラーが心身を削ってクライアントを治療しても、一向に成果が出ないときなども、やはり虚脱状態になります。

 この虚脱状態があまりに長引くと様々なところで支障をきたします。もう何をやっても興味がわかず、中途半端になる、何もする気が起らないといった無気力状態に陥ってしまうのです。

 このような状態を『燃え尽き症候群』と呼んでいます。

 性格的には、几帳面で真面目に物事にあたり、何事にも手を抜けない人が陥りやすいといえます。

 ゲシュタルト心理学によると、人は目標を実現してしまうとエネルギーの供給を制限していまいます。それは、目標を実現してしまうと維持するためのエネルギーを除いて消滅してしまうということなのです。ですから、エネルギーの供給を維持するためには、目標の実現に近づいたら“目標を拡大する”か、“次の目標を設定する”ことが必要になるのです。

 私たちは、目標を常に持ち、睡眠さえ普通にとっていればエネルギーが無くなるということはないのです。