《原点回帰》

 最近の考課者研修や役職者の研修で確認している言葉に《原点回帰》という内容があります。私の好きな言葉の一つで、日頃大切にしようと考えています。

 研修では、ケーススタディーを使って進めていきますが、以下のような内容です。

 朝の洗顔時に一人ひとりにゆっくりと時間が取れないので、利用者の整容・整髪が雑であり特に目やにや耳の後ろの汚れを午後に確認することが多い。  (ある特別養護老人ホームの個別面接での話です)

 面接の際には、何か問題・要望等があれば持ってきていただくように話をしていますので、面接時には色々な話がでてきます。

 研修先法人で、このような事例をお話しすると『うちでも同じようなことが起きていると思います』との回答が返ってきます。それに、数十名の方々と面接をしましたが、先程の問題を書いてきた人は“たった一人だけ”ということと、最近入社したばかりの“若い女性の方”ということを付け加えます。

 多くの職員が同じ状況を目にしていることと思います。ここに大きな問題があると思うのですが、それは《慣れ》・・・・。《慣れ》というものは、プラスもあればマイナスもあります。事例の場合には《慣れ》がマイナスに働いているのでしょう。環境に慣れてしまって目が曇ってしまったのでしょうね!注意しなければならないと思います。時々《原点回帰》が大切なのだと思います。

 《原点回帰》の為に私は“整理・整頓・掃除をすること”に気を付けるようにしています。