《リーダーシップとマネジメント》

 『7つの習慣』が2013年に再度翻訳されて出版されました。1996年に出版された時に感動して読んだ記憶がありますが、今回2013年版を再度読んでおります。

 7つの習慣から《リーダーシップとマネジメント》
 
 マネジメントはボトムライン(最終的な結果)にフォーカスし、目標を達成する為の手段を考える。それに対してリーダーシップはトップライン(目標)にフォーカスし、何を達成したいのかを考える。ピーター・ドラッカーとウォーレン・ペニスの言葉を借りるなら、『マネジメントは正しく行うことであり、リーダーシップは正しいことを行う』となる。成功の梯子を効率的にうまく登れるようにするのがマネジメントであり、梯子が正しい壁に掛かっているかどうかを判断するのがリーダーシップである。
 ジャングルの中で、手斧で道を切り拓いている作業チームを考えてみれば、リーダーシップとマネジメントの違いがすぐにわかるだろう。作業チームは生産に従事し、現場で問題を解決する人たちだ。彼らは実際に下草を刈って道を切り拓いていく。
 マネジメントの役割はその後方にいて、斧の刃を研ぎ、方針や手順を決め、筋肉強化トレーニングを開発し、新しいテクノロジーを導入し、作業スケジュールと給与体系をつくる。
 リーダーの役割はジャングルの中で一番高い木に登り、全体を見渡して、『このジャングルは違うぞ!』と叫ぶ。
 だが仕事の役割に追われて効率しか見えない作業チームやマネージャーだったら、その叫び声を聞いても、『うるさい! 作業は進んでいるんだから黙っていろ』としか反応しないだろう。
 私生活でも仕事でも、私たちは下草を刈る作業に追われるあまり、間違ったジャングルにいても気づかないことがある。物事がめまぐるしく変化する現代においては、これまで以上にリーダーシップの重要性が増している。
 私たちに必要なのは、はっきりしたビジョン、明確な目的地である。そしてその目的地に到達するためには、ロードマップよりもコンパス(方向を示す)がいる。地形が実際どうなっているのか、あるいは通れるのかは、その場その場で判断し問題を解決するしかない。
 ビジョンリーダーとしての役割が重要である。