《目標を持つということ》

 現場に出て目標管理の運用指導をしていると、“何を目標にしたらよいか分からない” “なんで目標を設定するのか” といった質問や抵抗に出合うことがあります。
 『またか!』という思いと、『目標を持って仕事や人生をおくることの意味を丁寧に説明しないと!』といったような考えが頭の中を駆け巡ります。少なくとも、仕事で“個人目標を設定して下さい”というと、半数ぐらいの人は“面倒だ!”といった反応を示すのではないでしょうか。
 ただし、業務として実施する場合には“個人的な好き・嫌いは抜きにして”組織の方針に従って目標管理制度を運用することになるのだと思いますが。

 少しズレてしまうかもしれませんが、私は目標管理をスタートする時に“三人の日本人”の話を例に出して説明します。
 
 まずは、『天才イチロー』
 小学校の卒業文集“思い出・仲間”から引用します。
 僕の夢は、一流のプロ野球選手になることです。・・・・・ で始まる、鈴木一朗の文章です。
 さすがにイチローだなと感じるのは、『一流の』と付けているとこですね。

 次は、指揮者の佐渡裕
 彼も、小学生の時に“二十年後の自分”として『ベルリンフィルハーモニーオーケストラの正指揮者になり、世界的オペラ歌手による・・・・・』 と書きしるしている。

 次は、ACミランの本田圭祐
 最近テレビコマーシャルで彼の小学生の頃の夢・目標が放送されていますね。
 プロサッカー選手になることが確実に実現されています。

 小さい頃の夢・目標を実現している彼らは特別なのでしょうか?
 たまたま、偶然に実現するのでしょうか?
 目標を持つことの意味がここに少しあるような気がします。