《ファシリテーター》

 私が《ファシリテーター》という言葉を初めて耳にしたのは、およそ30年くらい前になります。当時は東京で仕事をしていたのですが、先輩に『面白いセミナーがあるから参加してみないか!』と紹介されて、3日間のセミナーに参加した時に『今回御一緒するファシリテーターの●●●です』と自己紹介があったときです。セミナーは、コミュニケーションを中心にしたワークショップをファシリテーターがリードしていくといったものですが、『気付き』を大切にした内容だったと記憶しています。

 ファシリテーターとは、ファシリテ―ト【促進する・容易にする・手助けする】が語源になっていますが、チームで高い成果を出そうとした場合には重要な存在です。特に、変革を求められている組織では『変化に抵抗する人々』に対して【変化することを受け入れて】【積極的に変化する】人材となってもらう為に、ファシリテーターの存在は大きな意義があります。

 また最近感じることは、【考える人材】の育成が急務であるということです。指示待ち人材・マニュアル人材からの転換と表現した方がよいでしょうか!従来は組織の中で手足のように思われていた部署や人材が、自発的に考えて動くことが求められています。組織全体が『考える集団』でなければならないのです。お客様と接する最前線が、考えて迅速に対応できることが求められています。そういう意味でも、ファシリテーターを社内で養成していくことが重要な課題であると考えています。