《チームアプローチ》を考える

 最近のテレビ番組で、外科医のドラマを見ることが多いような気がしますが、そう感じているのは私だけでしょうか。

 医療の現場ではドラマの世界も現実の世界も同様だと思いますが、医師・看護師・麻酔師・検査技師などの医療スタッフが実に的確に判断し行動している光景を目にします。【ほとんど指示・命令なしに】働いていますし、素晴らしい成果をあげていますが、どのようにしてマネジメントしているのかを考えることがあります。
 おそらく、患者様への貢献【価値観】・明確な治療方針・行動計画が医療スタッフ間で確実に共有されているのだと思いますが、この『共有』という言葉が曖昧だったりします。『共有』ってどうゆうことか解りやすく説明して下さい!って求められたらどのように答えますか?
 英語のシェア【分かち合う】という意味もあると思いますが、弊社では【一緒に考え、一緒にゴール設定すること】と定義づけています。課題・問題・対策を一緒に考えることから、まずはスタートです。

 古いインタビューの内容ですが、ご紹介します。
 ベトナムのジャングルにおける若い歩兵大尉へのインタビューで、『この混乱した状況でどう指揮・命令しているか』との質問に対する答えです。
 『ここでは、責任者は私である。しかし部下がジャングルで敵と遭遇し、どうしてよいかわからなくとも、何もしてやれない。私の仕事は、そうした場合どうしたらよいかをあらかじめ教えておくことだ。実際にどうするかは状況次第だ。その状況は彼らにしか判断できない。責任は私にある。だが、どうするかを決めるのは、その場にいる者だけだ』