《組織の部分最適・全体最適》

 今日は、組織の部分最適と全体最適についてまとめてみたいと思います。

 【部分最適の組織】
※スループットを向上させるために部分的な組織活動や個人の努力に焦点をあて、業績の総和を求める
※各組織・個人に目標や評価尺度を与え業績の達成を促す
※全体の統制や活動の同期をとるために、各組織・個人の活動を綿密に管理しようとする
※業績評価の基準は複雑・緻密か、もしくはどんぶり勘定であり納得感が低い
※常に価値ある行動をとるように促し、細部にわたり社員の行動や思考を管理・規制しようとする
※常に余裕がなく、失敗やリスクはダメージを与える

 【全体最適の組織】
※経営業績(成果)を向上させるために、組織活動が簡潔に統合されている
※経営システムの制約条件を活用し、組織能力を継続的に改善する
※制約条件を徹底的に管理し、他の全てをそれに従属させるが、それ以外の管理は緩やか
※業績評価の基準はシンプルである
※行動の自由を許容し、社員は自発的に協力する
※組織に余裕が有り、失敗やリスクにも耐えられる